眞子さまのご結婚を皇室記者が解説「一途な愛を、国民は見守るしかない」
いよいよ眞子さまのご結婚が間近に迫ってきたようです。さまざまな憶測が飛び交い、多くの国民が眞子さまの「これから」に注目しています。
眞子さまがお小さかった頃から成長を見守りつつ、皇室を長く担当していた毎日新聞客員編集委員の大久保和夫さんに、眞子さまの結婚にみる今後の皇室の姿を伺いました。
ご結婚の発表に至った3つの要因
小室圭さんがアメリカから帰国し、眞子さまとのご結婚の準備を進めていると報道されています。実際のところはどうなのでしょうか。
「読売新聞が9月1日付の1面トップで『眞子さま年内結婚 皇室離脱 米で新生活か』と報道したことで、世間の注目が集まりました。2017年9月の婚約内定会見からまる4年たち、秋篠宮さまは『これ以上先延ばしするのは難しい』という判断をされたのだろうと思います。それで年内にご結婚というかたちですすめることになったのでしょう」
ご結婚に踏み切る背景と考えられていたものは3つあります。
最も重要だったのは、眞子さまの小室さんとの結婚の意志が確固たるもので、変わらなかったこと。2020年11月13日、眞子さまはお気持ちを文書で公表しました。文書の中で、眞子さまは「……私たちにはとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」と記しています。
これを受けるかたちで、秋篠宮さまは憲法の条文を示して、結婚を認める考えを明らかにしました。ただし、多くの国民が結婚を祝福する状況になることが望ましいと付け加えられたのです。
その背景には、小室さんの母親と元婚約者との金銭トラブルについて国民に説明する必要があること、また将来に向けた生活設計をきちんと示す必要があると思われたのではないでしょうか。
金銭トラブルについては、小室さんが今年(2021年)4月8日に28ページにわたる説明文書を公表。
生活の基盤づくりについては留学しているアメリカで同年7月に弁護士試験を受け、12月にも明らかになる合格を前提にニューヨーク州の弁護士事務所に就職したことで生活の基盤が見えてきたことにより、一定の対応ができたと受け止めているようです。
国民を納得させるための「儀式せず、一時金なし」という選択
小室さんと眞子さまは、結婚に関する儀式を行わず、役所に婚姻届を提出して、年内に渡米すると予想されています。
小室さんの説明した文書は、必ずしも多くの国民が納得する内容ではなかったようです。こうしたことや、さらにコロナ禍ということもあり、秋篠宮家が選んだ道は、皇族女性が結婚で行う宮中行事を一切行わない対応を取ろうとしていることです。
さらに、女性皇族が結婚して皇籍を離れる際に「品位保持に資するため」(皇室経済法)に支給する約1億4000万円といわれる一時金を受け取らないと考えているようです。
「近代の皇室でこれまでなかったことですが、儀式もしない、一時金も受け取らないという対応は、逆に眞子さまと小室さんの結婚に向けた”純粋無垢な一途さ”を示すかたちになっています」
明治以降、皇室女性が結婚する際には、皇室のしきたりにのっとってさまざまな儀式が行われます。結納にあたる「納采の儀」、結婚の儀が執り行われる日を伝える「告期の儀」、十二単での宮中三殿への拝礼、皇居・宮殿で天皇皇后両陛下にあいさつする「朝見の儀」などです。これらをすべて行わないとしたら、極めて異例なことです。
「ただ、『納采の儀』『告期の儀』をしないといっても、ご挨拶はきちんとされるのではないでしょうか。
宮中三殿での拝礼は、尾長服と言われる足首が隠れるくらいの長いドレス姿で殿場には上がらず、庭上からの拝礼というかたちになるでしょう。
また、『朝見の儀』は、天皇皇后両陛下が主催し、結婚の報告とお別れの挨拶を宮殿・松の間で両陛下が受ける重い行事ですが、恐らくこれも行われず、眞子さまが御所にお伺いして両陛下にご挨拶するというかたちになる可能性があります」
【愛らしい少女時代……眞子さまの皇室アルバム】
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1 写真/JMPA 2 写真/JMPA/光文社
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16 写真/ JMPA・小学館 17 写真/ JMPA・主婦と生活社
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20〜24 写真/JMPA
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