閉経までには、エストロゲンの値がアップダウンしながら、平均値が徐々に下がっていくので、生理の周期や量や期間がバラついたり、体にさまざまな更年期症状が出たりといった変化が起きます。 特に閉経の前後3〜4年は更年期症状が最も強く出やすくなりますが、その後は、エストロゲンがない状態に体がだんだん慣れ、症状は徐々になくなっていきます。


更年期が過ぎればご褒美のような時間が待っている


そして閉経後は、人生で初めてと言ってもいいくらい女性ホルモンに揺さぶられることがない穏やかな時期がやってきます。
つまり更年期は、エストロゲンがない状態に慣れるのに必要な期間で、それを乗り越えれば、ご褒美のような時期が待っているのです。
だからこそ、更年期はなんとか前向きに乗り切りきっていただきたい。

 

更年期に何も対策がなければお手上げですが、今の時代は治療法もちゃんと用意されています。女性が元気に年齢を重ねると、社会全体がハッピーになります。
治療もうまく取り入れて、更年期を前向きに過ごしていきましょう。

 
取材・文/和田美穂
イラスト/Shutterstock


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