さらに、「姉ちゃんって、彼氏に尽くさなそう」と言われた時も、「うん! 尽くさない!」と明るく断言。「私が生まれた朝にさ、若かったお父さんとお母さんがさ、“彼氏に尽くす女になりますように”なんて願ったと思うか?」という問いかけには、胸を締め付けられました。「“尽くさない女”=悪」のようなイメージが植え付けられてしまっているけど、私たちは誰に尽くさなくても、世界から求められて生まれてきた。改めて、自分を大切にして生きていこうと思いました。

©︎テレビ東京

日常における小さな“キュン”から、ちょっぴりイラッとした話まで。ちはるは、些細な出来事も大切に掬い上げ、宝石のような言葉で昇華してくれます。この作品を見ていると、どんなに失敗しても、嫌なことがあった日でも、自分のことを褒めてあげようと思えてくる。だって、人生で一番大事なことは「生きてること」なのだから。クスッとしながら、ジーンと心に響く『僕の姉ちゃん』は、こんな世の中を必死に戦う私たちにとって、お守りのようなドラマになってくれるはず!

 

 


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