子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート!
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。
先日ポロタンという栗を買いました。
焼くとポロっと皮が剥けるから、その名も「ポロタン」。
日本の栗はしっとりホクホク、甘みもありおいしいのですが、皮むきが本当に大変ですよね。
ポロタンは甘みがちょっと少なめで天津甘栗のような固めの歯ごたえ。しかし、画期的に皮が剥けやすいのです。生のままではなく切れ目を入れて20分ほど焼くことでポロっと剥けるのです。
デザートにするよりはそのまま焼き栗やおかずに使うのが向いている気がしましたので、一部の栗はきび糖で薄甘く煮詰めておくことに。ポロタンは水分がないので、潰してもほろほろでさらさら。
その時作ったのがクリームの上にポロタンをたっぷり振りかけるモンブランでした。
ただ栗の季節以外も作れたらいいなと、さらに試して美味しかったのが焼き芋のモンブランです。焼き芋は水分が多いので、振りかけるというよりは餡子のように中に入れてもいいかもしれません。
焼き芋をしっかり甘くすることがコツでしょうか。
絞る必要もない、簡単でおもてなしにも使えるデザートです。
焼き芋のモンブラン
材料(作りやすい量)
・焼き芋 150g
・生クリーム 100cc
・三温糖 適量
・紅茶風味のラム酒 お好みで
作り方
1 焼き芋の皮を取り除きフォークなどで潰し、砂糖を加えお好みの甘さにする。(今回はねっとり甘さがあったので小さじ2の三温糖でコクをプラスしました)
砂糖を混ぜた場合はよく混ぜてざるで漉す。
2 生クリームに三温糖を加え、7分立てにトロンと柔らかく泡立てる。
(今回は小さじ2の三温糖を加えました。)
3 クリームを平皿に盛り、上に焼きいもクリームをのせ、お好みでラム酒をたらす。
いつも味付けは悩んで悩んで、悩んでます。例えば生クリームに入れる砂糖。今まで測ることもなく、入れて足りなければ足して味を決めていたので、計量を始めた途端、とても悩み始めました。
生クリーム100ccに対して三温糖小さじ2(くらい)で好きな甘さ。
とりあえず、これが今わたしの基本になりました。
三温糖ってふんわりしているからちょっと多めに入れているかもしれません。
さてモンブラン、瓶詰めの栗の渋皮煮でも試作して食べたのですが、これも美味しかった! 焼き芋はコクというかパンチが少し足りないかもしれないので、ミックスしたらより美味しいかもしれませんね。
参考までに、こちらはポロタンで作ったものです。
こちらは大皿にのせましたが、サーブした時は付け合わせに栗のスライスをトッピングしました。
こちらは渋皮煮で作ったものです。
しっかり甘かったので、生クリームは甘さ控えめにしました。
栗でつくるとやはり美味しいので、お正月は栗きんとんなどで作っても良さそう! ぜひアレンジして食べてみてください。
おまけ:今回使ったラム酒について
2016年に作ったものなのですが、奄美のイエラムというサトウキビ100パーセントで作られたアグリコールラムにチャイ用の粒状紅茶をたっぷり漬けておいたものです。
これがお菓子を食べる時の風味付けにすごく重宝します。
シナモンやコーヒー豆なども漬けていますが、紅茶が何にでも合う気がします。
こちらもぜひお試しあれ。
前回記事「秋のご馳走! 百合根と銀杏の炊き込みご飯【レシピ】」はこちら>>
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