避けて通れない家族の問題。分かり合えない場合は……


何より、よんさんが仰っている勘は、きっと正しいのではと感じます。妹さんがそれだけ熱心にご両親に加担するなら、同居も跡継ぎも、妹さんが受け入れてもおかしくない話ですよね。そうしないのは、ご両親も妹さん夫婦も“経済的な不安”が背景にあるのでは? と邪推せざるを得ません。

娘さんひとりを養子に出すことで、妹さん夫婦は養育費の負担が軽くなる。ご両親も妹さん夫婦の経済状況では、老後がアテにできないと思っている。そこで、お子さんがおらず、バリバリ共働きしているよんさん夫婦に白羽の矢が立てられた……。ご両親たちが見せている“印籠”は、表向きには家や家名、墓守かもしれませんが、結局は「金銭面で頼りたいのでは?」という空気を私も感じます。

 

受け入れられないことはしっかり「NO」を伝えていくべきですが、家の問題は自分たちだけ何もしたくない・何も差し出したくない、というわけにいかないのが難しいところですね。

例えばですが、多少のお金をお渡ししてでも、自分たちの生活を死守する方が賢明と考えることもできます。墓守にかかる管理費やお布施を一部負担したり、跡継ぎになってくださる方が現れたなら、長男としてお心づけを毎月送ったり……。お悩みを読む限り、ご両親と妹さんは上手に距離を取ったり、話し合いで解決するのが困難な方たちだと感じるので、よんさん夫婦に少しお金の余裕があるなら、こうした折り合いのつけ方も一つの方法かもしれません。

ご両親と妹さん夫婦、それぞれにご事情はあるのでしょう。けれど、よんさん夫婦にだって自分たちの家庭を守る役割があります。両手を広げて無理難題を受け止めなくても、決して旦那様のご両親への親不孝にはなりません。冠婚葬祭、盆正月に顔を合わせていらっしゃるのですから、それで十分ではないでしょうか。

ご家族を突き放せない心優しい旦那様ですが、これからの人生を一緒に歩んでいくのは他の誰でもないよんさんです。まずはそのことを旦那様にも分かっていただいた上で、お互いに手を取り合いながら、折り合いをつけていけるといいですね。よんさん夫婦が家族のことで胸を痛める日々が減るよう、私も心から祈っています。

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取材・文/金澤英恵


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