ファッションエディター松井陽子さんが、忙しい12月を支える黒✕黒のコーディネートをご紹介します。
皆さん、こんにちは。
師走の12月、もう半ばですね。いかがお過ごしですか。
私はといえば、まもなく今年最後の撮影があり、あとは自宅にこもって原稿書き、の予定です。師も走る12月、私も締めに向かって日増しに歩幅は広がり、速度感も上がってきている気がしてきましたよ。
なんでしょうね。毎月のルーティンと変わらないのに、年末気分が加わると気持ちが全然違う、この感じ。追われているといえばそうですし、ゴールが近づいているワクワク感といえば、それもそう。まあでも、余裕たっぷりという感じではないのは間違いない。
そんな最近、頼りにしっぱなしなのが「黒×黒コーデ」。そういえば、前回のコーディネートもコートの下は黒×黒でした。手持ちの黒のトップスとボトムスをあれこれ合わせた黒のセットを何パターンか考えていて、アウターと靴とバッグを気分や気温や出かける先によって選んで、合わせて、はい完成! ……これぞ時短(笑)!
黒はやっぱりシックなので心配ナシ、という気持ち半分。ちょうど先月担当した雑誌の企画が黒コーデのお話で、その内容に深〜く納得。早速実践しているということも半分(笑)。
仕事が一段落するまでは、12月は迷うことなくコーディネートの基軸を黒×黒にするつもりです。
この日は編集部で作業する予定だったので、コーディネートはこんな感じ。
黒ニット×黒デニムの上に、マントを。足元はベージュのブーティで。毎年お馴染みのアイテムに、デニムとショートブーツは今季のものを合わせました。
ニットは、何度となく今日のコーデにも登場していると思いますが(まさに前回もそうでした!)、3~4年前に購入したスローンのモヘヤニット。形そのものはとてもシンプルなクルーネックですが、ふわふわのモヘヤの風合いにシルクも混紡されていて、さりげなくつや感があります。黒なのに沈まず、ほんのりと華やかさがあるので、本当に重宝しています。
キリッとマットな黒のデニムは、ウォードブルーというデニムブランドのもの。雑誌のライター仲間で湘南在住仲間でもある坪田あさみさんがコラボした「BOOTY DENIM(ブーティデニム)」です。
その名の通り、冬の足元の定番であるブーティやショートブーツに合わせることを前提に、「ちゃんと女っぽく、もっと華奢な雰囲気でデニム×ブーティが合わせられるようにと考え抜いた」とあみちゃん。
ポイントは裾。引きちぎっちゃったかのような豪快なクラッシュっぷり! でもこれこそが鍵で、絶妙に足首のラインが”感じられる”仕掛けになっているそう。なるほど、脚の中で一番細いパーツである足首がちらりとでも覗くと、それだけで見た目の印象は変わりますよね。シルエットは細身で、でも脚の線を拾いすぎず、とてもきれい。裾にかけて少しだけ広がるフレアカットなので、重ためなアウターと合わせてもバランス良く着こなせます。
ショートブーツを合わせてみると、こんな感じ。そこまでやんちゃな感じにはならず、ちゃんと大人顔です。ブーティに限らず、ローファーとも、スニーカーと合わせてもバランスよく着こなせそう。
デニムといえば普段LEVI’Sの501ばかりの私にとっては、こんなアップデート感のあるデニムを選ぶだけで全身の印象が変わるので、それだけでも新鮮! このデニムはキックバック力もあって、心地よく下半身を包み込んでくれるのもいい感じです。
編集部に行く予定だったので、マントとショートブーツはほのかにくすんだベージュ系カラーで、黒を少し柔らかく。バッグもカゴバッグにしてカジュアルダウンさせました。
冬こそ、きれいな色を着て気持ちだけでも上向かせたいと思っていましたが、今はなんだかピリリと「強めな黒」が気分。ちょっとタフで、個性のある黒に守ってもらいたいのか……。パワーのある黒に後押ししてもらいながら、キリリと背筋を伸ばして、もうあとひと息走り抜こう。エイ、エイ、オー!
……と言いつつ。できればクリスマスの頃には、少なくとも新しい年の初めには、明るい色を着て笑っていたいなー。
何かと気忙しい師走の半ば、元気に乗り切りましょうね!
それではまた2週間後に。
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
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