天皇陛下は2月23日に62歳のお誕生日を迎えられました。

誕生日に先立って行われた記者会見では、長引くコロナ禍や気候変動、まもなく発生から11年を迎える東日本大震災、沖縄の本土復帰50年についてなど、国内外の問題への深い思いについて述べられました。

また、療養中の雅子さまについては、次のように述べられました。

雅子は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による活動への制約などから、体調を整えにくくなっている面はありますが、種々の工夫や努力を重ねながら、幸いにして、都内での式典やオンラインによる各地への訪問、新年ビデオメッセージなどに一緒に臨むことができました。養蚕については、昨年、より多くの作業に取り組むことができ、楽しみながら作業をしている様子を見て、私もうれしく思いました。(中略)雅子は、また、私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手になってくれています。私も、今後ともできる限り力になり、支えていきたいと思っております。国民の皆さんには、これまで温かく心を寄せていただいていることに、改めて感謝の気持ちをお伝えするとともに、引き続き雅子の快復を温かく見守っていただければ有り難く思います。(令和4年天皇陛下お誕生日に際しての記者会見より)
 

令和4年天皇陛下お誕生日に際してのご近影。御所にて。写真/宮内庁提供


今回は、公私ともに寄り添っていらした両陛下の歩みを、お二人のファッションとともに振り返ります。

 


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コロナ渦で増えたオンラインご公務もお二人でご一緒に

 

天皇陛下はネクタイをなさらずカジュアルな装いで。雅子さまは、明るいベージュのパンツスーツに、白のシフォンのスカーフを合わせた優しくまろやかなスタイルで。この日は生活困窮世帯の子供を支援している関係者から、現状や取り組みについて、説明を受けられました。貧困問題など子供のための事業に5000万円の寄付をされている両陛下は、熱心に耳を傾けられていたということです。2020年7月21日、東京都・港区・赤坂御所「檜の間」にて。写真/宮内庁提供


児童虐待やひとり親家庭の課題についても熱心に耳を傾けられて

 

天皇陛下は爽やかなブルーのネクタイ、雅子さまはグレーのジャケットにピンク×グレーのスカーフの装いで、ご進講を受けられました。厚生労働省の子ども家庭局長と日本保育協会理事長に、コロナ禍での保育現場への影響や子育ての課題について話を聞かれ、児童虐待やひとり親家庭などの問題が見えにくくなっていることに懸念を示されたということです。2020年6月12日、東京都・港区・赤坂御所「檜の間」にて。写真/宮内庁提供


障がい者雇用企業の工場をオンライン視察した際は揃ってグレーのスーツをお召しに

 

障がい者雇用企業「エプソンミズベ」の工場をオンラインでご訪問された際には、お二人ともそろってグレーのスーツをお召しに。雅子さまはオンラインでは上半身しか画面に映らないことを意識されてか、首元にスカーフを巻かれることが多いようです。この日は黒地にピンクとブルーの模様が施されたスカーフを巻かれています。2020年12月17日、東京都港区・赤坂御所「檜の間」にて。写真/宮内庁提供

 

雅子さまは「体に気をつけてお元気にご活躍ください」と工場で働く人々にお声をかけられました。写真/宮内庁提供

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【2021年 天皇ご一家の愛のあふれた写真】
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1 写真:代表撮影/ロイター/アフロ
2-3.6-10 写真/宮内庁提供
4-5 写真/JMPA