若さへの執着心を手放すことは大切
人生は、執着心を持てば持つほど、苦しむようになっています。例えば、人とのお別れもそうですよね。相手にしがみついているうちは、とても苦しみます。
仕事や社会的地位も、手放すのは辛いものです。それが自分のアイデンティティになっていたら、尚更です。だから人によっては、会社の都合で急に異動になったり、リストラされたりすると、生活費の心配だけに限らず、慌てふためいてしまうのでしょう。
それなのに、人生は「手放すことの連続」です。「諸行無常」というように、全てのものは常に変化して、留まることはないですしね。
それは、私たちの存在自体にも言えること。若さを失うのはもちろんのこと、いつも「今の自分」の連続であり、極端なことを言えば、「1分前の自分」は、もう存在しないのです。
だからこそ、私たちは幸せでいるためにも、執着心を手放すことができるようになったほうがいいのです。
執着をなくすために大切なこと
執着心を手放すためにできるといいことは、「いつでも、今の状況で一番幸せな自分を目指すこと」です。
そうしたら、立ち止まっていることが、いかに自分を不幸にすることだと気づくものでしょう。
例えば、若さを失ったら、それはそれで、「どうしたら、今の自分が幸せになれるのか」を考えることが大切。
若い頃に似合っていた服にしがみついていても仕方ないし、役立たなくなったのであれば手放して、今の自分が似合う服を着たほうがいいもの。
体が変化してきたら、それを受け止めた上で、「どうしたら自分が一番魅力ある状態になれるのか」を考えたほうが、幸せになれます。
そうやって工夫しながら生きていくことを「人生の面白さ」だと思える人は、最強だと言えるでしょう。
個人的には、自分を客観視しながら、「自分は年齢と共に、こんな風に(老化して)変わっていくんだなぁ」というのを発見すると共に、どこか面白さを感じているところがあります。こんな経験は、生まれて初めてですしね。
「うちの母親も、(今は亡き)祖母も乗り越えてきたことなんだ」と思うと、尊敬の念を抱くこともあります。これは、さまざまな執着を捨てていかないと、ちょっとキツイこともある変化ですしね。
今は、自分の変化と共に「これが、生きるってことなんだ」ということを感じている真っ最中。若さがあるうちは、こんな実感は沸かなかったので、ある意味、新鮮ではあります。
これは「誰もが通る道」と思って、自分の変化を受け入れ、いつでも「今の状況で一番幸せな自分」を目指したいものですね。
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