人との出会いも移住の楽しさ

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自宅から車で10分ほど、東北芸術工科大学の近くにある悠創の丘。「遊具などは何もないだだっ広い広場で、よく子どもを連れて行って雪だるまを作ったり、自然を眺めたりしています」

「娘は幼稚園に通ってもうすぐ1年経ちますが、幼稚園は控えめに言って最高ですよ。いい先生やいい幼稚園に出会えたことだけでもラッキーで、そういう人との出会いも移住の楽しさですよね。娘を見ていても、移住して本当に良かったと思います。

 

以前住んでいた横浜では保活が大変でしたが、その辺の苦労は全然なくて、行きたいところにポンと入れました。しかも山形は子ども向けの施設が充実していて、無料で遊べる大きな施設やスキー場もあるので子どもにとっては天国みたい。移住したら祖父母は隣のマンションに暮らしているし、自然はたくさんあるし、いい経験になったなと思います」

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日本最大級の面積を誇る蔵王温泉スキー場で。「自宅から車で30分の距離にスキー場があるってすごく贅沢な環境にいるなと思います。特にウィンタースポーツが好きというわけではなかったけれど、蔵王で滑ったら最高に気持ち良くて、スキー熱に火が付いてしまいました(笑)」


夫はこっちに来て整った


移住前、山形は寒いから二度と住みたくないと言っていた旦那さんも、今ではすっかりコミュニティに溶け込んでいます。

「山形には戻りたくないという夫を期間限定だからと言って口説いて来ましたが、ヨガをはじめ、楽しいことを見つけて楽しくやっていますよ。自分が昔住んでいた頃とは違う気持ちで暮らせているので、新たな発見があるんだと思います。山形人同士だと言葉が一緒なのでコミュニティにも入りやすいですし、こっちに来て整ったというか、本来の道に還っているように見えます」

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山形の築地こと産直。「ここに行くのがとっても好きなんですよ〜」

先のことは考えず、今どうしたいかを大切に


移住期間を2年と決めている昼田さん。最後に、残り7カ月に迫った移住生活について聞いてみると「先のことは考えていないんですよ」という答えが。

「断捨離をしてから先のことを考えるのはやめようって思うようになったんです。洋服だって、5年持とう、10年持とうなんて考えても、3年後の自分すら分からないじゃないですか。だから先のことは考えないようにしていて。それよりも今どうしたいかを大切にしているので、どこに住むかもその時が来たら考えます」

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山形で出会うさまざまな景色
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次回はコロナがきっかけで沖縄に移住したフリーライターの方の話をお届けします。
 

撮影/昼田祥子
取材・文・構成/井手朋子

 

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