薬の価格を決める4つの要素


調剤薬局で支払う薬代は、薬の代金のほかに、調剤行為に対する報酬が含まれます。調剤薬局の薬代は、次の4つで構成されています。

①調剤技術料
②薬学管理料
③薬剤料
④特定保健医療材料料

これらを足して自己負担割合(1割、3割など)を掛けたものが、薬局の窓口で支払う金額になります。この中で①と②は薬局や薬剤師によって料金が変わるので、この差によって薬局で料金が異なるというわけ。①の調剤技術料は、どれだけ多くの病院の処方箋に対応しているか、ひと月の調剤処理の実績があるか、といったことによって異なります。また、②の薬学管理料は、データの保守管理費用に相当し、薬剤師による説明も含まれます。なお、③と④は一律価格です。

 


門前薬局は調剤技術料が安い?


支払額は、「処方箋の取り扱い数」「ジェネリックの割合」「かかりつけ薬剤師の配置」「お薬手帳持参の有無」によっても微妙に変わってきます。大きな病院の前にある門前薬局は調剤技術料が安い傾向にありますが、待ち時間が長い場合も。逆に病院から離れた薬局では、待ち時間は短くなるものの、支払いが少し高くなる場合もあります。数百円という微々たる差かもしれませんが、行きつけの調剤薬局を決める際に、参考にしてみてはいかがでしょうか。
 

薬の価格を決める4つの要素って?
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写真/Shutterstock
構成/渋澤和世
取材・文/井手朋子
編集/佐野倫子

 


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