40代になって人生を見つめ直し、「これからは、自分の人生を生きたい」と考え始める人は多いようです。

これまで専業主婦として生きてきたり、夫の扶養に入っている女性の中にはこんな葛藤を抱える人たちも……。

「パートをしているけれど、夫の扶養から抜けて夫と対等になりたい」
「出産を機に仕事を手放したけれど、やっぱり社会の中で自分を確立したい」
「離婚を考えているけれど、専業主婦なので離婚できない」

本連載では「女性の経済的自立」をテーマに、様々な女性の経験談をご紹介します。実際に“経済的自立”を成し遂げた人たちから、新しい一歩を踏み出すための方法を教えてもらいました。

 

佐藤エリさん・36歳に、2回にわたってお話を伺っています。現在彼女は、SNSマーケティング会社「エアソル」にて、企業のSNSアカウント運用の業務に携わっています。

前編では、結婚と出産を機に一度は仕事を辞めた佐藤さんが、好きなことを仕事にするために一歩を踏み出すまでを語ってもらいました。
二人の子供を育てながら、夫の扶養内で収入を得る働き方を続けていた佐藤さん。後編では、そんな彼女の「経済的自立」への挑戦を伺います。

 


失敗の連続だった日々。少しずつ光が見え始め……


オフィスワークの経験がなかった私は、最初は本当に苦戦してばかりいました。クライアントの対応でも失敗の連続で、社長にいつも怒られていたし、家庭とのバランスもうまく取れなくて。

でもそんな中、同僚にフォローされたり注意されたりしながら、少しずつ意識が変わっていきました。女性のみの職場ということもあり、お互いになんでも突っ込みやすい関係だったことに救われたと思います。

エアソルは、全スタッフが業務委託という雇用形態の会社です。そのため人によって任される業務の量も異なるし、収入も働いた分だけ評価される完全成果主義。

最初は私も少しずつ仕事を受けていましたが、悪戦苦闘しつつも、だんだん社内のメンバーからもクライアントからも評価してもらえるようになり、仕事のボリュームが増えていきました。

業務委託という雇用形態で、しかも未経験の私がどうやって仕事を任されるようになったかというと、社長に“ある意思”を伝えたことが転機になったと思います。

次ページ▶︎ 未経験の世界で、仕事のチャンスを掴むきっかけとなったある言葉とは

読者モデルからインスタグラマー……そして経済的自立を果たした2児の母のライフスタイル
▼右にスワイプしてください▼