「あら、ワタクシとしたことが!?」事案が多発の更年期


更年期によくある症状に「イライラ」があります。街中でも、たまに、その症状に陥っておられると思しきマダムを見かけたりしませんか?

 

私はそんな「怒りカリカリマダム」に出会うたびに、中森明菜ちゃんの『十戒』のサビ「♪イライラするわ〜」が脳内でリフレインするのですが、これはね、責められない……。

何故なら、この症状、自分では制御不能だから。「分かっちゃいるが、やめられない領域」に入るので、仕方ないんですよね〜。

これは更年期のなせるわざ。更年期になると女性ホルモンであるエストロゲンが激減。その影響で、幸せを感じさせてくれるホルモン“セロトニン”が不足し、感情をコントロールするのが難しくなるのでございます。それで、我に返った時に「あら、ワタクシとしたことが!? ごめんあそばせ!」事案発生になるという、人体のメカニズムがあるのです。

ですから「些細なことに腹が立つ」「ちょっとしたことでもブチ切れる」ということが起こるのは自然の摂理。女性は、決してキレたくてキレているわけではないのです。

 

“イライラジェットコースター”は自然の摂理


私ら、女は本当に大変です。自分の感情なのに、ホルモンのせいでコントロール不能なところまで追い込まれる場合があるのでね、それを責めるのも酷というものです。

更年期障害がもたらすメンタル問題には大きく分けると「イライラ」と「落ち込み」があるのですが、イライラが止まらない人ほど、どちらかといえば元気な人。反対にひたすら落ち込んでしまう人は、どちらかといえば気弱な人、って分類になります。

しかし、人は多面性でもって生きているので、その時々に応じて、イライラしたり、落ち込んだりで、気分はジェットコースター並に上がり下がりしていきます。こうなると、神経も多忙になるので、人知れず、傷付いていきます。カラダ的にも結構、辛い話です。