「これからの人生、どう生きる?」40代になって考えるようになったこと
40歳のことを「不惑」と呼びますが、その由来は孔子の言葉「四十にして惑わず」にあると言われています。
「人は40歳になると自分の道に自信を持ち、心に迷いがなくなる」という意味ですが、私自身は「不惑」と呼ぶには程遠い40歳。年齢を重ねることに対して前ほどジタバタしなくなったとはいえ、やはり人生の迷いは尽きません。
しかしそれでも、若い頃とは大きく変わったことがあります。例えば30代の頃は、結婚するかしないかや、子供を産むか産まないか……などが悩みのメインでした。
ところが40歳になったあたりから、悩みの種類が変わったのです。気づけば、次に迎える節目である50歳までの10年をどう悔いなく生きるか……について考えるようになっていました。
体力の衰えや、時間が流れるスピードの速さを痛感しているからこそ、やりたいことは今のうちにやっておきたい。けれど昔のような勢いがない……。そんな風に尻込みしてしまう私に勇気をくれたのが、『39歳』だったのです。
3人揃って、人間ドッグを受けに行ったミジョたち。ところがチャニョンは、癌を患っていました。そして余命宣告されたことをきっかけに、残された時間をどう生きるか考えるようになります。
もともと女優としての夢を諦め、演技指導者となっていた彼女は、命のあるうちに映画に出演するという夢に果敢に挑戦。そんなチャニョンに刺激を受けるように、ミジョやジュヒもそれぞれが自分の人生と向き合い始めるのです。
ミジョは高校時代から探していた実の母親に会いにいく決意をし、一方でジュヒは、長年耐え続けてきた職場を辞め、新しい夢に向けて踏み出します。
チャニョンのように病気を患ってはいなくても、「これからをどう生きるか」は誰にとっても大きなテーマですよね。私も、40代は勝負の10年間のような気がしています。だからこそ、「いつかやりたい」と温めてきた夢があるのならば、今が実行に移す時なのかもしれません。そう考えるようになりました。
40代は、人生のセカンドシーズン?
『39歳』の女3人の友情は、血の繋がりを超えるほどの強い絆で結ばれています。高校時代から39歳まで、3人は、幸せも悲しみも全て分かち合って生きてきました。
誰か一人の身にトラブルが起きた時は3人で支え合って解決するという姿勢は、学生時代も39歳となった今も、全く変わっていません。そんな奇跡のような女の友情に、心打たれた人も多かったでしょう。
私は個人的に、この3人を見ていると思い出す人物がいました。実は私にも16歳からの大親友がいるのですが、お互いの人生のピンチを交互に支え合ってきた存在です。彼女とは、まだ大学生だった20歳前後の頃、しょっちゅう深夜まで電話をして、恋バナなどで盛り上がっていました。
それが最近になってまた、帰り道に彼女と長電話することが頻繁にあるのです。もちろん話の内容はあの頃よりずっとディープ。まさか40歳になって、20歳の頃のように親友と長電話する日々が再び来るとは想像もしていませんでした。
彼女の子育てが一段落したことや、私が数年前に離婚して一人暮らしになったことも大きいのですが、深夜の長電話をしていると、まるで青春をもう一度やり直しているようでちょっぴりワクワクすることがあります。
20代や30代とは見える景色がガラリと変わる、40代という新しいステージ。
「40歳」は人生のセカンドシーズンの始まりだと言えるのかもしれません。年を重ねることに不安がないと言ったら嘘になりますが、もう一度スタート地点に立ったと思えば、不思議とエネルギーが湧いてきます。
ドラマの中でも、チャニョンは39歳でその生涯を終えてしまいますが、他の登場人物たちは40歳となり、力強く人生を歩んでいきます。「死」というエンディングを迎えるにも関わらず、ドラマを観終えた後は不思議と、前向きな気持ちになります。『39歳』は、40代という年齢の壁に直面する女性たちにエールを送ってくれる作品のように感じました。
そしてアラフォー女優3人の美しさにも勇気づけられます。人生、まだまだ輝ける。そんな風に思わせてくれるからです。特に主演のソン・イェジンは、最終回放送日が自身の結婚式の日だったことでも話題になりました。幸せオーラ溢れるソン・イェジンの姿にも要注目です。
後編はこちら
後編では、ドラマ中に出てきた韓国料理のレシピを公開中!>>>
アラフォーだから共感できる!号泣ドラマ「39歳」
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