ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。
まだ梅雨前だっていうのに、すでにノースリーブを解禁している発田です。毎年ここでも書いている気がしますが、なんといっても腕丸出しの解放感が好きなんですよね。「バイバーイ」ってしたときの、振袖級に揺れる二の腕は確かに気になる。でもそんなお悩みよりも解放感。ひんやり冷えきった二の腕の脂肪。あの感じが大好き。
ですが、そりゃもちろん、二の腕は少しでもすっきり見えた方がいい。そうに決まっています。ってことで、ちょいとひと工夫あるノースリーブTに頼ることにしています。大人ですから。
まずはハイク。これ、基本的にはザ・ノースリーブではあるんですが、ほんのすこ〜しだけ肩にかかる袖ぐりなんですね。ほんのちょい〜と。それにより、肩の頂点の丸みと“オバ肉”が隠せる仕組み。そう、ちょいとの差が恐ろしく重要!! それから袖ぐりが大きく開いているのもミソ。確かにインナーには見えてもOKなタンクトップやキャミを仕込む必要があるんですが、その袖ぐりの大きな開きにより腕がものすごく泳ぐ! 立派な腕だから、本来袖ぐりの中で泳げるはずはないんですが、これは泳げる! で、その視覚効果ですっきり見える!(たぶん)
いやいや、ほんとに。ちょいとの差が恐ろしく重要!(大事なことなんで2回言います)
それからもう1枚。このコも優秀です。
これは、ノースリーブ以上半袖未満、という感じの絶妙袖。前述のハイクは肩先までですが、これはもう少し腕にかぶってきます。これまたちょうどいい袖丈で、二の腕の肉がいちばんドヨーンとしたところだけを隠してくれる設計。こちらは通常の袖ぐりなので、特にインナーを仕込む必要もなし。より、安心して着られます。
さてさて、このノースリーブTたち。どちらも10000円は余裕で超えてくる、というか10000円台半ば、というプライスなんですよね。近頃ではそのくらいの価格帯のTシャツ、確かに増えてきています。わかっちゃいるんですが、でもやっぱり買うときにはちと、勇気がいります。特に白T! が、やはり良いものは良い……。これに尽きます。もちろんTシャツはたくさん洗いますから、ヘタらないといえば嘘になります。が、やはり上質なものは、その“ヘタり方”もいい感じなんですよねー。多少毛羽立ってきても、不潔な感じにならない。
あとは特にノースリーブの場合、大人が着こなしやすいようにディテールが計算されていると、着るたびにありがたみを感じます。本気で。そんなわけで、もちろん勇気は必要だったんですが、このノースリーブTたちは投資してよかった! と思えるのです。
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