長さを約14cmカット。裾は重めに、ハチまわりは軽く

長いと動きが出にくいため、14cmほどバッサリカット。ただし、広がりやすい山本さんのクセ毛を考慮して、鎖骨よりやや下の長さはキープ。毛先には重さを残すのが今風セミロングのトレンドです。久々の大幅ヘアカットに緊張していた山本さんですが、切ったあとは「頭がすごく軽い！　何だか運気も上がりそう！」と、その軽さにまず感動。「子犬一匹背負ってたくらい、髪の重さが変わりました」という感想も飛び出しました。ある程度長さを短くすることでハチ周りがすっきりし、頭も顔も小さく見える効果が。量が多く広がりやすい髪質は、内側の毛量を減らすことでコントロール。

長めの前髪で色っぽさとラフな抜け感を

前髪は、山本さんに長さを確認して調整しながら、慎重にカット。「前髪は少し目にかかるくらいでウザいと感じるくらいの長さにすると、甘くなりすぎずに大人の色っぽさが出せるんです」と中野さん。斜めに流せる長め前髪を作ることで顔周りに動きが出て、山本さんの欲しかったカジュアル感が成立。

結んだときに可愛く見える、“韓国女優風の命（いの）毛”

さとゆみさんが「命（いの）毛＝命ほど大事な顔周りの毛」と呼ぶ、髪を結んだときに女らしさを演出するサイドの後れ毛。これがあるとないとだと美人度が大違いの、まさに“命の毛”！　サイドにひと筋、フェイスラインをカバーする短めの毛束を作ることで小顔に見え、若々しい印象に。中野さんのカットではこの「命毛」まで計算し、その人に合った命毛のバランスを調整してくれます。最近は韓国女優のように長めかつ多めの命毛をリクエストする人が増えていると聞き、韓流ドラマ好きの山本さんも“韓流命毛”をオーダー。「この前髪、すごく好きです」。

軽く巻いてニュアンスのあるあか抜けヘアに！

カット終了！　レイヤーが入って動きやすくなった髪の裾の部分をヘアアイロンで巻いて、外ハネにアレンジ。前髪にも動きが生まれ、パーマをかけずとも、イメージ通りのゆるふわヘアが完成。何だか表情まで明るくなって、グッとあか抜けた印象に。「今まで内巻きしかしたことがなかったので、とっても新鮮」と、大幅イメチェンに大満足の山本さん。

次回は、こなれたニュアンスが出る巻き方のコツをご紹介します。

取材協力／
ヘアサロン「MINX RICCa（ミンクス リッカ）」
住所：東京都渋谷区神宮前５丁目１６−１３ SIX HARAJUKU TERRACE X4-2階
電話：03-6433-5556

 

第１回「美容師に“髪型”を指定してはいけない理由。心に似合う髪型オーダーの極意」＞＞

第２回「付き合いの長い美容師さんに“ガラッとイメチェン”したい意志を伝えるには？」＞＞

第３回「ずっと探してた似合う髪...40代編集長がイメチェン！【髪型ビフォーアフター】」＞＞

​第４回「美容院のセット「自分じゃできない」を克服！ボブのスタイリングとアレンジのコツ」＞＞

​第５回「「こんな髪質だからできない」は思い込み。憧れのヘアスタイルに近づけるためのオーダー法とは？」＞＞