舞台稽古から「台詞が覚えられません!」と脱走しホームレスに
でも、そんな三島さんにも壮絶な半生が……。ご著書やインタビューでも触れていますが、いじめ、父親のDV、不治の病、自殺未遂、舞台稽古からの脱走、ホームレス、職場の倒産など、数々の試練を経験しています。俳優をしていた時『ゴドーを待ちながら』の舞台稽古から「台詞が覚えられません!」と脱走し、お金もなくなってホームレスに……。ホームレス生活では、ヒエラルキーがあって「村長」的な存在がいることもわかって、学びになったとのこと。しかし数ある試練の中でも三島さんが苦しめられたのは、頭をバットで殴られ続けるような耐え難い痛みの「群発頭痛」。
この症状をなんとかしたくて、整体、アーユルヴェーダ、五行説などを独学で学び「根本改善美容」のメソッドを作り上げました。健康に必要な6つの要素(筋肉・リンパ・骨・気・内臓・経路)に対し必要な施術を行い、あるべき状態に導きます。三島さんが自分の体で試したら2カ月で頭痛が改善し、この施術を世の中に広めたい、という使命感でサロンを始めたそうです。
体が整うと人生も整っていくのでしょうか。三島さんは崇高な表情で語ります。
「僕は今、美しい意識でただただ話してるんで。僕の傷から話してるわけじゃない。過去を乗り越えて、僕はこういう傷があって、僕はそれで飯食ってますって話ではなくて、そんな過去にも感謝してるんです。ちゃんと今生きてますっていう意識で話すと、普遍的な部分で人と会話できる。でも傷の部分を意識すると、傷を負ったもの同士だけで傷コミュニケーションを取ることになって、苦しい意識の部分でつながってしまいますね」
全く濁りも影もない、金髪と原色のファッションにも、三島さんの意識が表れているようです。
プライベートは3児のパパ。妻とは20歳から付き合ってずっとラブラブ
さらに羨ましいのが、ラブラブな夫婦生活。
「20歳から付き合ってずっとラブラブです。はじめてのデートは恵比寿なので、このサロンも恵比寿にオープンしました。彼女の魂を愛してる。常にくっついたり触れ続けています。彼女に触れていないと充電できないんです」
三島さんの施術の源泉は愛のパワーなのかもしれません。おすそわけしていただいて、こちらも愛情運が上がるといいのですが……。
「女優さんやタレントさんもいらっしゃいますが、妻以外の女性には全く興味がない。人間としてコミュニケーションしています」
モテそうなのに、まじめな三島さん。だから安心して身を任せられるのかもしれません。施術前のお話で、心と体を整えることの大切さや、浮気しない節度を守った生き方をご教示いただきました。どん底を経験した三島さんだからこそ、運気を保つ方法を体感で知っているのです。
次回は、実際の三島さんの施術を体験しつつ、家でも再現できるテクニックについて伺います。
(次回につづく)
写真・構成/露木桃子
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