靴工場で栄えた街の面影を残す「ハンドメイド・シューズ・ストリート」
さて、モールから出て、聖水洞エリアをお散歩してみましょう。地下鉄聖水駅のすぐ横には、靴工場で栄えた街の面影を残す「ハンドメイド・シューズ・ストリート」があります。
「fromSS」は、靴一筋50年以上の職人さんがクライアントの足にピッタリのシューズを丹精込めて作ってくれる、オーダーメイドの靴屋さん。レザーの種類からデザインまで自分で選ぶ世界でひとつだけの靴がほしい……そんな夢を叶えてくれるショップです。
タワマンが林立するセレブエリア「ソウルの森」
聖水駅から約2キロ西に歩くと、街が未来都市のような風景に変化します。ここは「ソウルの森」というエリア。
かつては王の狩場だった漢江沿いの広大な土地が、競馬場、体育公園などを経て、2005年に「ニューヨークのセントラルパークやロンドンのハイドパークのような憩いの場を」という政府の計画のもと、「ソウルの森」という公園に。2012年に地下鉄の新しい駅ができると、一気にタワーマンションが林立するセレブエリアに成長しました。
48万平米(東京ドーム10個分)のソウルの森には、昆虫植物園やスケートパークなどがあり、ソウルの中心部とは思えないほど、のどかな時間が流れています。
推しの名言や推しへの愛のメッセージを刻んだベンチがいっぱい
「ソウルの森」のひとつの特徴が、市民参加型公園であること。公園のいたるところにあるベンチの費用は「養子縁組」というユニークなシステムでまかなわれています。個人や企業が費用を払いメッセージと氏名をベンチに入れるこの制度を利用して、推しへの愛を表現する人たちも多数。ベンチには、推しの名言や推しへの言葉が刻まれていました。
地元民も知らなかった、現在進行形の最新スポット
ソウルの森公園を出てすぐ隣、迷い込んだ路地にソウル在住のJさんも知らない新しいカフェやショップであふれる一角がありました。
スマホのアクセサリーショップ。韓国のキャラクターのポップなデザインがずらり。
紙人形をモチーフにしたキャラクター「ペーパードールメイト」ブランドの直営店。ふと童心に返ってピュアな気持ちになれる空間。
きっと訪れるたびに驚きと発見がある、勢いのある街。何度も行きたくなる街。それが聖水洞とソウルの森エリアなのです。
写真/桑畑優香
構成/露木桃子
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