ミモレでもお馴染みの産婦人科医・高尾美穂先生がこのたび上梓したのは、オトナ女子が知っておきたいカラダの知識を詰め込んだ『【女性ホルモンにいいこと大全】 オトナ女子をラクにする心とからだの本』。ちょっとした変化も受けやすい女性のカラダ、その不調を取り除くにはどうしたらいいのかを丁寧に紐解く一冊です。今回はそんな本書から、「女性ホルモンに影響はある?」という視点で、食べ物の疑問を教えてもらいます。
 

糖質オフ、断食ダイエットは女性ホルモンにいいの?

写真:shutterstock

今や糖質オフや断食は、手っ取り早く体重を落とせる、ダイエットの定番です。ただ、結論からいうと極端なことは避けたほうがいいでしょう。

 

まず、糖質オフのダイエットです。そもそも糖質は、体や脳の大切なエネルギー源。糖質を極端に減らすと、パワー不足や筋肉分解を招く原因になり、パフォーマンスにも悪影響です。

そして断食については、方法がいろいろあるようなので一概には言えませんが、胃腸を休ませる意味で1食抜いたりするくらいのプチ断食なら、さほど問題はないと思います。ただし、何日間も固形物を摂らない、といった極端な方法は体に負担をかけますのでおすすめできません。

太りすぎは、不妊の原因とされる「多のう胞性卵巣症候群」の予備軍にもなるため、適正体重の維持を心がけたいもの。ただ、極端なダイエットは女性ホルモンの分泌を乱し、無月経の原因にもなります。

腹七〜八分目にとどめ、適切なタイミングでバランスのよい食事をいただくことは、私たちの体に備わる体内時計を整え、ひいては、女性ホルモンのリズムを安定させることにもつながります。

安易なダイエット法に飛びつく前に、本当にその方法じゃないとダメか、考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 

<point>
● 極端なダイエットは女性にはおすすめできません
● 夜のご飯を半分に減らす程度の糖質オフならあり
● 安易なダイエットに飛びつくより、甘いものの食べすぎなど、食習慣を見直そう
 

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