女性の部位別がん罹患率の第1位は乳がん。
なんと日本人女性の9人に1人がかかるといわれています。
しかも、40代で発症の第一ピークを迎えるため、ミモレ世代にとっても他人事ではありません。
10月の「ピンクリボン月間」に乳がんに関する正しい知識や、早期発見早期治療の大切さを考えてみませんか。
罹患率ナンバーワン。日本人女性の9人に1人が乳がんになる
みなさんは、毎年乳がん検診を受けていますか?
「毎年ちゃんと受けている」
「会社の健診ではオプションだから、毎年は受けていない」
「マンモグラフィは痛すぎて、1回受けてやめた」
……など人それぞれですが、日本人女性(40〜69歳)の乳がん検診受診率は約47%。2人に1人以上は受けていないのが実情です。
「欧米では年々乳がんによる死亡率は減少していますが、日本人の乳がん死亡率は年々増えています。というのも、欧米の乳がん検診受診率は70%以上。受診率が50%を超えないと死亡率は下がらないといわれています」と教えてくれたのは、診療放射線技師の松浦由佳さん。
日本人女性の10.9%、つまり9人に1人は乳がんになるほど身近な病気。でも部位としては女性のがん罹患率1位ですが、死亡率は4位と、きちんと検診を受けることで早期発見早期治療が可能ながんでもあるんです。
だからこそ、声を大にして「乳がんのことを知って」「乳がん検診を受けて」と、ピンクリボン月間では各所で乳がん検診のキャンペーンやイベントが開催されます。
「理想をいうと、30歳で一度、病気がない前提で『ベースラインマンモグラフィ』を撮っておけたらベスト。その後、40歳以降は毎年、少なくとも2年に1回はマンモグラフィを撮ってほしいですね」(松浦さん)
マンモは痛いので、エコー(超音波)ではダメなの?と思う人もいると思いますが、ミモレ世代は隔年でもマンモを撮った方がいい理由が。
「マンモグラフィでは乳腺やがんが疑われる病変は白色で写りますが、エコーでは病変は黒く写ります。若い人は乳腺が発達しているので、乳房は全体的に白く写るため、マンモだとがんが見えにくい場合もある。しかし、40代以降は乳房が黒っぽく写るので、マンモの方が向いています。
なので、毎年痛いのが嫌ならば、マンモとエコーを交互に隔年で受けるなど、工夫をしてみるのもアリです」(松浦さん)。
また、乳がん検診は世界レベルで標準化されていて、多くの国がほぼ同じ基準で、ほぼ同じ検診をしているんだとか。ある程度経験を積んだ人であれば、誰が見ても同じ診断ができる仕組みが整っているのが、マンモグラフィなのです。
40歳過ぎたら他人事ではない!? 10月はピンクリボン月間
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