韓国にビザなしで入国できる期間が10月末日まで延長となり、私の周囲でも、ちらほら渡韓する知人が増えてきています。

私もすぐにでも韓国に飛んで行きたいのは山々なのですが、渡韓の目処はあいにく立っておらず、もう少し先になりそう……。最近は、韓国旅行に行く友人のSNSを眺めながら、「いいなあ……」とため息を吐く毎日。

もしも私と同じような気持ちを抱えている方がいるとしたら、一緒にこのモヤモヤを乗り越えましょう(笑)!

そんな時こそ行きたいのが、東京のコリアンタウン・新大久保。もちろん、本当の韓国旅行と比較してしまうと物足りないのはわかっています。

しかし、新大久保を侮るなかれ。コロナ禍での過去最大と言われる韓国ブームにより、新大久保の街は劇的に進化しました。飲食店のクオリティも大きく向上した上に、次々と新しい店やスポットができ、街が非常に盛り上がっているんです。

当記事では、「月に10日以上は新大久保にいる」というライター・小澤サチエが、韓国旅行に行けないモヤモヤを少しでも解消するため、新大久保の最新情報をお届けします。今回は、今一番熱いトレンドフード「チュクミ」の楽しみ方を徹底的にガイドします!
 

新大久保で“チュクミ”ブームが止まらない!

 

新大久保で今大ブームを巻き起こしている「チュクミ」をご存知でしょうか?チュクミというのは日本語で「イイダコ」のこと。

 

韓国にはイイダコを甘辛いヤンニョムであえ、野菜などと一緒に鉄板で炒めて食べる料理があるのですが、この「チュクミ炒め」を皮切りに、そこに豚バラ肉を加えた「チュクミサムギョプサル」、ホルモンや海老などと一緒に炒めた「チュコプセ」などの進化版メニューが大人気。

今年に入ってから、新大久保にはチュクミ専門店が一気に増えているだけでなく、以前からあった韓国料理店もこぞってそれまでメニューになかったチュクミ系メニューを取り入れるようになりました。新大久保を歩いているとどこもかしこもチュクミ、チュクミ、チュクミ! このブームの感じ、何かに似ている……と思ったら、約5年ほど前のチーズタッカルビブームを思い出しました。

韓国から来た流行というより、新大久保独自に火がついたトレンドで、当時はメディアで続々取り上げられ一躍大ブームに。新大久保中がチーズタッカルビの看板で埋め尽くされていました。

その後もUFOチキンやハットグ(韓国版ホットドッグ)など様々な流行フードが誕生しましたが、チーズタッカルビを超えるものはなかったような気がします。今やチーズタッカルビは多くの店で通常メニュー化し、すっかり市民権を得ましたよね。

あのチーズタッカルビブームを彷彿とさせるのが、新大久保のチュクミブーム。今のところ、韓国料理好きの人たち以外にはそこまで知られていませんが、ここからますます人気になっていきそうな予感です。

 


チュクミブームの先駆け的存在!? ソウルからきた「ホンスチュクミ」

 

数あるお店の中でも、私が最もおすすめするのは、チュクミブームの先駆けとも言える存在「ホンスチュクミ」。

新大久保に2020年オープン。すでにチュクミ専門店としては不動の地位を築き上げています。なぜなら「ホンスチュクミ」は、ソウル・弘大に本店を構える店。本場のチュクミの味が楽しめる信頼感がありますよね!

本国でも大人気だというチュクミは、やみつきになる美味しさ。また、チュクミの残ったスープでご飯を炒める、とびっこ入りのチャーハンも「ホンスチュクミ」の名物です。

なお6月には大阪にも店舗をオープンしました。さらに10月には「ホンスチュクミ」都内2店舗目がオープン予定で、まさに勢いを感じます!

「ホンスチュクミ」の名物、とびっこがたっぷり入った〆の「アルマニチャーハン」


中華の老舗店がチュクミ店にリニューアル!?


チュクミブームの到来を実感したのが、韓国式中華の老舗店「新宿飯店」のリニューアル。ジャジャン麺などの韓国式中華メニュー専門で、ちょっぴり渋めでローカル感漂う「新宿飯店」が、チュクミメインのお店に大々的なリニューアルを遂げたのです。店名も「オヌルンチュクミ&新宿飯店」に生まれ変わり、トレンドを意識した大胆な再スタートを切りました。

 

21時まではチュクミ系メニューだけでなく、ジャジャン麺やちゃんぽんなどの韓国式中華メニューもオーダーできるというところに少しホッとしつつ、チュクミ炒めを頼んでみました。

こちらのチュクミ炒めは、野菜がタワーのようにこんもり! 同じチュクミでも、お店によって味や見た目が異なるのが楽しいです。
 

新大久保は今まさに、チュクミの新店ラッシュ!

今年に入って早くも2店舗を展開している「チュクミドサ」

その他にも、ここ1年以内にチュクミ専門店の「チュクミドサ」「チュクミシュラン」「クルバム」などが続々オープンしています。今まさに新大久保は、チュクミの新店ラッシュ。“映え”を意識したお店も多いので、女子会にもピッタリ。そもそもチュクミがブームになった理由の一つが、“映えやすい”見た目にあるのかもしれませんね。

チュクミ系メニューの中で私が一番好きなのは、「チュクミサムギョプサル」。豚肉の甘みとイイダコの風味、そしてプリップリの食感の相性が抜群なんです! 

 

ホームパーティー好きの私は、何度か自宅でもチュクミサムギョプサルを作ってみました。自宅でも意外と簡単に作れるのですが……。ネックはイイダコの入手が簡単ではないところ(私はで冷凍イイダコを取り寄せています)。というわけで、チュクミは外で食べた方が手軽かもしれません(笑)。

ぜひ新大久保に行ったらチュクミサムギョプサルを食べて、トレンドを体感してみてくださいね!


【おうちで韓国ドラマごはん】韓国料理の写真をもっと見る
▼横にスワイプしてください▼


構成/山本理沙
 

 


前回記事「本気でスカッとした!夫を奪われた41歳妻の復讐劇『再婚ゲーム』」>>