ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。


先日、衣替えのタイミングでふとパンツコーナーを見直してみました。薄々、っていうか思いっきり気づいていましたが、ワイドシルエットばっかり! ハイウエストでタックの入ったワイドパンツの間違い探し状態。自分で言っちゃいますけど、よくもまあ、こんなに似たようなパンツを揃えたね、って話です(他人事)。

まあ、もちろんこれには理由があって、小柄さんにとっては、ハイウエストのワイドパンツが一番バランスを取りやすいんですよね。どうやったって脚長に見せてくれるし、気になる下半身を程よくカバーしてくれるし。私の場合、上半身は貧相で下半身は立派なので、その点でもワイドパンツはちょうどいいわけです。

ただ問題は、引きの視点で見たとき。全身がいつも似たようなシルエットになってしまうんですよねー。人に与える印象って、もちろん着ているものが変わればある程度変わるわけなんですが、服に関しては実は、全身シルエットが与えるイメージってすごく重要な気がしています。

カーディガン/サードマガジン パンツ/PTトリノ(2プリーツ裾ダブルパンツ“CLOE”の36サイズ着用) バッグ/ライフスタイリスト 靴/セリーヌ

例えば、いつもなんとなく大きいものをゆるっと着ている人。いつも脚を出していたり、スキニーシルエットだったり脚がすっきりイメージの人。コンパクトトップス+ロングスカートが定番の人、などなど。大体こういうことって体型のコンプレックス、もしくは逆に、得意な(=気に入っている)パーツに由来していることが多いように思います。お腹が気になるからいつもダボっとした服を着る。あるいは脚の細さはキープできているから脚だけは今でも堂々と出せる、といった具合。ネガティブ・ポジティブどちらの要素も、その人の服選びの理由になる。

 

で、私のパンツ選びについては、下半身のネガティブ要素(足が太い、膝が大きいなどなど)が理由となり、それをうまく隠しつつおしゃれに見えるワイドシルエットのパンツばかりが集まってしまった、というわけです。

はい、前置きが長い。

で、まあ、とにかくお伝えしたいのは! そんな中、久しぶりにすっきり見えるゆるめテーパードシルエットのお気に入りパンツを見つけましたよ、って話です(急に雑だな、おい)。

 

このパンツ、ヒップと太ももにはゆとりがあって、膝下がシュッとするテーパードシルエット。しっとりとした光沢感のとろみ素材がちょうどいい落ち感! 脚に張り付かず、なんだかほっそり見せてくれるというシロモノ!

この手のシルエットのパンツ、久しぶりに履きましたが、やっぱり全身の印象が格段にすっきり見える! 下半身をほっそりさせるだけで、かなり印象が変わることを実感しました。

 

そして、カーディガンは展示会で見たときから気に入っていたもの。今年、本当にたくさん見かける“短丈”です! コロンとした大きなシルバーボタン、ふわふわした素材感、そして短丈。何もかもが可愛くて気に入っています。

と、そんなこんなで! 短丈トップスとほっそりシルエットパンツで、いつもとちょっとだけバランスの違う自分に。すっかり気に入っちゃったので、エレベーターの鏡とか、自分の姿が映るショーウィンドウとかチラチラ見ちゃっております。
 

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