ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。
みんな大好きボーダーニット。この秋冬はボーダーニット当たり年、っていうくらい、あちこちの展示会で見かけました。可愛いデザインがいっぱい!
さて、ここで! 私がボーダーを好きな理由を発表したいと思います!(いつだって突然)
1. スタイリングにちょうどいいカジュアル感をプラスしてくれる
例えばテーラードジャケットのセットアップ。そのインナーにはさまざまなパターンが考えられます。コットンのシャツでキリッと、ボウタイブラウスで女らしくエレガントに、Tシャツで抜け感。そんな中、例えばボーダーニットをインナーにすると、一気にこなれたカジュアル感がアップ。
あるいはドラマティックなボリュームスカート。トップス次第でドレスアップにも使えるようなデザインのスカートだったとしても、ボーダーを合わせることでたちまちデイリースタイルにカジュアルダウン。
そう、ボーダーには、さまざまなワードローブを自分らしい日常着スタイルへと引き寄せてくれる力があります。
2. カジュアルでちょうどいい華やかさが手に入る
ついついボーダーを着たくなる理由に、実はこの要素も大きいと思っています。というのも、ボーダーを着ていると明らかに顔まわりが華やかになる。きれい色やプリントアイテムと同じくらい、場合によってはそれ以上に、ボーダーって顔の印象がパッとするんですよね。
さらに重要なのは、華やかさの種類。大抵のきれい色やプリントアイテムって“女らしくなる方向”での華やかさなのです。華やか≒女らしさ。もちろんそういう印象を手に入れたくて、上記のようなアイテムに頼ることもあります。が、特にカジュアルの日には、女らしい華やかさが必要ないこともある。だからといって、今度はベーシックカラーだけの組み合わせだとどうしても地味になってしまう。お地味警報発令。そんなときこそボーダーの出番。カジュアル感があって、フレッシュで明るい。欲しい華やかさが手に入る。
とまあ、そんなこんなで、ボーダーニットを愛用しているのですが、今シーズンはザ・定番ではないタイプを手に入れました!
中太ボーダーで、しかも、ネイビーとホワイトの幅が一緒。ボーダー界では結構インパクトがある、強めのタイプです。このパキッとした感じが可愛く、よりカジュアルで、いわゆる一般的なザ・ボーダーとはひと味違う“じゃない方”のデザインで、とても気に入っています。パリジェンヌ感も濃いめ。
この日も他のアイテムは、シンプルでベーシックでダークカラーで……。もしもこれが普通の白インナーを合わせていたとしたら、即・お地味警報発令! ですが、ボーダーのおかげで、全身で見たときにもちょっとパッとした感じになってくれています。このボーダー、ジャケットを脱ぐと、まあまあ『ウォーリーをさがせ』状態にはなるんですけれども!
エディター発田美穂さんの私服コーデをまとめてチェック!
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