2022年8月から小学生の息子と一緒にカナダのバンクーバー地域へしばらく移住をすることにしたファッションエディターが発信。母子留学を考え始めたきっかけから出発当日までの準備、渡航後は現地の学校や暮らしをリポートする連載です。今回は、滞在3ヵ月を迎え、少しずつ充実してきた学校生活以外の活動について紹介します。

 

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カナダで野球チームに入り、アメリカのトーナメントに参加してきました

憧れの大谷翔平選手と同じ背番号をつけ、バッターボックスに立つ息子。

小学校1年生から渡航する直前の6年生夏まで日本で野球を続けてきた息子は、カナダに来ても野球を続けられています。バンクーバー地域を選んだのも、ほかの地域ほどは雪が積もらず、野球があまり盛んではないと言われるカナダの中では比較的野球ができる環境がありそう(自己調べです)だったからと言っても過言ではありません。

とはいえ、カナダに来るまでは、野球のコネクションなどは一切なく、自分でインターネットで調べた情報しかなかったのですが、おかげさまで人のご縁に恵まれ、今では「このチームはどうですか?」「これってこういうことですか?」と教えていただける野球に詳しい人たちに出会え、その結果、良いチームにたどり着くことができました。先月はそのチームで、アメリカのトーナメントに参加してきたのでした。
 

結果は準優勝。延長2回、1点差での負け。とても悔しい経験でした

優勝、準優勝のチームだけがもらえるリング。

予選の4試合は全勝。準決勝戦でも勝てましたが、決勝戦の相手はレベルがとても近いチームで、1点取っては取り返されるような緊張感のある試合の末、最後の最後で1点差で負けてしまいました。大差で負けてしまったなら仕方ないと割り切れるのですが、どちらが勝ってもおかしくない試合内容だったので、本当に悔しかった!

しかも、チームの中でうちの息子だけが約2ヵ月前に入ったばかりの新人。受け入れてくれたからには、チームに貢献しないと! というプレッシャーもありましたので、余計に優勝したかった! 息子もその気持ちは同じだったようで、これまで以上に悔しがっていました。

とはいえ、野球人口がカナダよりも格段に多いアメリカで、カナダのチームが2位の成績をおさめられたことは、とても凄いことなのではと思います。頑張ったチームメイト、そして息子をとても誇りに思います。
 

チームメイトと泊まりがけで過ごしたことで、これまで以上に仲良く!

大好きなお友達を膝の上に乗せる息子(笑)。人と交流するのが大好きで、人と心の距離を近くするのが得意な息子は、親の私が見ていてもすごいなぁと感心するほど。

チームメイトは、いろんな地域から集まって来ているので、学校などもバラバラで、普段は練習で会うだけ。でも、今回は5泊6日一緒に過ごし、食事も共にし、遊び、より距離を縮めることができる貴重な時間となりました。学校以外でも新たな環境、新たな仲間ができたことで、より充実した毎日になっているのを実感します。

息子はまだ流暢に英語を話すことはできませんが、もう私が近くにいなくても友達と交流できるようにもなっています。そして、友達と交流する中で、みんながよく使う言葉を自然に吸収していっています。単語を覚えてくるというよりは「こんなときにはこう言う」というセリフで、最近よく使っているのは「I got it(僕がやるよ/わかった)」「My bad(ごめん)」。野球の試合中の声かけや応援の言葉も、周りが言っているのをマネて覚えていっています。

このように、簡単な英語と、変顔と、ノリのよさで、どんどん友達と打ち解けていく息子。息子のこのポジティブさのおかげで、私も新しい環境に馴染みやすく感じることがあります。この野球のトーナメント中も、「○○(息子の名前)のママだよね! いつも息子から○○のことを聞いているよ!」と何人もの保護者から声をかけてもらいました。

日本の小学校に通っているときは「勉強ができて成績がいいこと」「先生の言うことをよく聞いて約束を守って静かにできること」「輪からはみ出さず、みんなと同じように行動できる子」が優秀と褒められる傾向だったと感じていました。だから、元気すぎてワンパクな息子はなかなかの“異端児”だったように思います。でも、カナダに来てからは「子供らしい子供」「元気で活発」「テンションが高くておふざけ少年」である息子のキャラクターがプラスに働くことが多い気がします。だから、日本にいるときよりも、息子のよいところに目が行くようになった自分も好きになりました。
 

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構成・文/高橋香奈子

 

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