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心の平穏を保つために「SNS断ち」を思い立つ人がいるほど、中毒性の高いSNS。自分の投稿に「いいね」がついたり、「RT(リツイート)」されたりするとつい嬉しくなり、時間を忘れてのめり込んでしまった経験がある方も、多いのではないでしょうか? 今回は、SNSがもたらす健康への影響について、山田悠史医師に聞きました。

編集:SNSを見ていると落ち込むことが多い気がしているので、最近は見る時間を減らしています。また、「万が一誹謗中傷の対象になったら怖い」という気持ちから、考えをそのまま発信することにもためらいがあります。

山田:SNSの普及で、いい意味でも悪い意味でも、昔であれば本人に届かなかったはずの批判や意見が届くようになりましたよね。極端な意見を言う人は昔から一定数いたのでしょうが、その意見が世界中に発信できるようになっています。

編集:薬と同じように、SNSにもデメリットだけでなくメリットをより多く感じるからこそ、使用を続けているのですが……。SNSが健康にもたらす影響は、医学的にはどのように考えられているのでしょうか?


教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402