3. ジュリア・ロバーツ主演でNetflix映像化
『終わらない週末』ルマーン・アラム(著)高山真由美(訳)
マンハッタン在住の高収入な白人の共働き夫婦が、子供二人を連れてバカンスに貸別荘を訪れます。広告代理店の管理職をしている妻・アマンダは、多忙な仕事を離れて、束の間の一家団欒の時間を楽しもうとするのですが、別荘の持ち主だと名乗る黒人老夫婦が訪ねてきたあたりから不穏な空気に。二人から「ニューヨークが大停電になったらしい」と告げられ、ネットもテレビも繋がらない遮断された空間の中で、次々に奇妙な現象が起こり始めるのです。さらに息子が熱を出して……という物語です。
広告会社と大学教授の高収入・高学歴夫婦ではあるけれど、自分で別荘を持てるほどの超お金持ちではないというところが、この物語のポイントなんですね。ところどころに彼女らの見栄と選民思考、黒人老夫婦に対する差別意識などが見え隠れします。このあたりのアメリカのミドルクラス事情があとがきの解説に詳しく書かれており、こちらも合わせて楽しめる1冊です。
ジュリア・ロバーツ主演で映像化がNetflixで決まっているそうで、とっても楽しみ! ジュリア・ロバーツ、主人公のアマンダにぴったりだわ。
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