取引先の相手が残念な人だと、厄介なことが多いもの。社内の部下であれば注意ができるのに、お客様の立場の取引先の相手となると、言いにくい状況であることも多いでしょう。

世の中には、どんな困った取引先の人がいて、またそういう相手にはどんな対応をすればいいのでしょうか。

 

困った取引先の人の5つの傾向

 

40、50代の女性が多いmi-mollet(ミモレ)読者に、「困った取引先の人はいますか?」とアンケートをとったところ、さまざまな回答をいただきました。
相手を「残念な人」だと感じる理由には、主に5つの傾向がありました。
 

困った取引先相手1:話を聞かない


・こちらの指摘を聞き入れてくれない。
・身勝手で話を聞いてくれない。

など。

人の話を聞かずに、一方的に要望を押し付けられてしまうと、ビジネスが成り立たなくなってしまいますよね。
ビジネスの基本は「コミュニケーション」なので、それがまともにできない相手だと、トラブルが起こりやすいので、注意が必要です。
 

困った取引先相手2:変更やミスが多い


・良くしたいという気持ちはわかるけど、変更の対応に、こっちがヘトヘトに。
・一度OKだったものが、簡単にひるがえる。
・言い間違いなどが多いので、その都度確認が必要。

など。

変更やミスが多い人は、自分のことでいっぱいいっぱいで、「それによって取引先の相手にどんな負担がかかるのか」まで想像できていないことが多いもの。ひどい人だと、「自分は客の立場だから、迷惑をかけても構わない」なんて思ってしまっていることもあるでしょう。

自分の部下だと注意できるようなことでも、取引先の人だと言いにくいことはあります。
たとえば、取引先が知ったかぶりをするような人だと注意しにくく、こっちに“「相手は(知らないのに、)知っている」というていで、順調に物事を進める”という、高いスキルが求められることもあります(苦笑)。

それだけでなく、「身内ではなく、“よその人”だから、こっちが仕事や常識を教える必要はない」と考える人も多いです。本当はきちんと叱ってくれる取引先ほどいい人なのですが、叱られたときにそれを分かっている相手ばかりではないので、トラブルが起こるくらいであれば「言わぬが花」であるパターンは少なくないでしょう。
 

困った取引先相手3:連絡が遅い


・レスポンスを待って待機していたのに、夜10時に返事を送ってくる。
・レスポンスが遅く、しかも五月雨に何通も送ってくる。

など。

連絡が遅い相手だと、仕事が進まなくなり、自分のスケジュールも読めなくなります。多くの人にとって、「自分のスケジュールを自分で調整できない状況」というのは、ストレスが溜まります。
「相手の時間を奪っている」ことに気づかないのは、困りものですよね。
 

困った取引先相手4:横柄な態度をとってくる


・大声で怒鳴ったり、屈辱的なことを言ってきたりする。
・高飛車で高圧的で、自分勝手な都合を押し付けてくる。
・マウントをとってくる。

など。

「お客様は神様です」という言葉が独り歩きしていますが、お金を出しているからって、偉いわけではないのですよね。逆を言えば、「売ってもらえるから、買える」わけで、本来、取引はフェアであるほうがいいでしょう。
そこを勘違いして、威張っているような取引先は、いずれ取引をしてくれる人がいなくなってしまうかもしれません。
 

困った取引先相手5:勧誘してくる


・ボランティア活動に誘ってくる
・宗教、ネットワークビジネスに勧誘してくる

など。

相手が「この人は私の言うことを聞くはず」だと思っているような上下関係ができてしまっていると、断りづらいものです。
でも、長い目で見たら、仮にその取引がなくなっても、無理して付き合わないほうがいいことも多いでしょう。

ここまで、5つの「困った取引先相手」の傾向を挙げました。これは他人事ではなく、私たちも当てはまらないようにしなくてはいけないことです
知らぬ間に取引先の人を困らせてしまっていることもあるので、気を付けたいものです。

では、そんな困った取引先の人には、どんな対応をすればいいのでしょうか次のページで紹介します。
 

次ページ▶︎ 困った取引先の人にはどんな対処法がいいのか

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