日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、職場の懇親会でモヤモヤしたというエピソードです。
「マドカさん、怖いよね~」って、怖く見えちゃダメなの?
エピソードをお寄せくださったのは、営業事務のお仕事をされているマドカさん(33歳・会社員)。
職場の忘年会で、仕事仲間に言われた一言にモヤモヤしています。
忘年会は、私のいる事務チームと営業チームの合同で行われました。営業チームとは毎日電話やメールでやりとりしますが、コロナ禍のせいで飲み会は自粛していたので懇親会的な集まりは久しぶりでした。
そんな中、営業チームの課長から声をかけられ、「前から思ってたんだけど、マドカさんて怖いよね~!」と言われたんです。
確かに私は規則やスケジュールに厳しいタイプです。営業チームが忙しいのは分かっているのですが、事務の私たちは「この書類すぐに処理して!」などとお願いされがち。できる範囲で協力したいと思うのですが、目に余ることもあります。後輩たちはなかなか強く言えないみたいなので、私が代わりに「これは無理です。ちゃんと規則通りに申請してください」と押し返すことも。
課長はニヤニヤしながら、「怖い怖いマドカさん、あんまり営業の奴らをイジメないでよ~。Aさんを見習ってよ」
Aさんは、去年まで事務チームにいたベテラン。癒し系で有名な某女優さんに顔も雰囲気も似ていて、「事務チームの●●さん」とその女優さんの名前で呼ばれていた人です。確かにAさんは素敵だったけれど、ひどい依頼や指示に対してもニコニコして下手に出て対応する様子が、見ていてモヤモヤしていたんですよね。
無駄にキツイ態度は良くないと思います。でも、いつもニコニコしている必要が本当にあるでしょうか?
「ニコニコ」は効果てきめん!でも、安売りする必要はない
うーん、これは一種の「感情労働」問題でしょうか。感情労働とは、理不尽な要求に対しても自分の感情を押し殺し愛想よく対応することが求められること。身体を動かす肉体労働・頭を動かす頭脳労働と比べて、精神的なストレスが大きいのが特徴。飛行機の客室乗務員さんや、看護師さんなどが典型的な感情労働者といわれています。
課長さんが言っているのは、「営業チームは理不尽なこともあるかもしれないけど、マドカさんたちにはニコニコ優しく対応してほしい」ということですよね。
【漫画】職場で「怖い人」と言われ……無理にニコニコする必要ある?
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