日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、ベテラン主婦であり会社員である人のモヤモヤエピソードです。
家事と仕事の段取りなら任せて! ベテラン主婦が気づいたモヤモヤ
エピソードをお寄せくださったのは、主婦歴も会社員歴もベテランの域に達しているミユキさん(45歳・会社員)。
主婦歴も会社員歴も20年以上、家事と仕事を両立させてきました。子どもには恵まれませんでしたが、夫の母と同居して三人で暮らしています。
夫はまだまだ現役の激務系会社員で、家事は基本的に私の担当。義母は穏やかな優しい人ですが、身体が弱くよく体調を崩します。私は不妊治療をしていたこともあり、義母と同居するタイミングで転職しました。私はそこまでキャリアにこだわりがなく、家事も嫌いではないので、自然と「家事と両立できる、時間の調整がしやすい仕事を」と考えてきました。
不妊治療中は診療のタイミングをコントロールするのが難しく、仕事と家事と義母の用事を調整するのが大変でした。コロナ禍以前からリモートワークを活用し、仕事の効率化もコツコツと。義母にスマートフォンを持たせて便利なアプリを教えたりしたのも私です。
いろいろ試行錯誤してきたので、我ながら家事も仕事も段取り上手だと思います。でも、最近なんだか虚しさを感じるんです。
私が家事をやるのは当然だと思われており、仕事も事務中心なので分かりやすい成果はありません。私が毎日やっていることは、「できて当たり前。失敗したときは目立つ」ということばかり。
最後に誰かに褒められたのはいつだろう。なんだか自分らしくない子どもっぽい感情だなと思うのですが、モヤモヤしています。
「褒められたい」は自然な感情
やるべきことは黙ってやるのが大人。自分で選んだ人生なのだから、それを他人に褒めてもらいたいなんて……。そんな風に自制してしまう人も多いのかもしれません。でも、「私頑張ったな~」というときは、それを周囲の人にも気づいてほしいですよね。「褒められたい」は自然な感情だと思います。
まずは、「褒めてほしい」という気持ちをまっすぐ認めるところからはじめませんか。想像するに、ミユキさんは責任感・自制心が強い人なのでは。「私のこと褒めて~」は表に出さず、周囲に押しつけがましいと感じられるようなことはしないようにしているのではないでしょうか。
もちろん、その姿勢も美点だと思います。でも、それによりだんだん虚しさが広がって、モヤモヤが溜まってしまうのはミユキさんの心身の健康にとってよろしくない。そもそも、お話を聞いていると、実際にミユキさんの奮闘・工夫は「ブラボー!」を送りたいレベル。褒められるべき人が、「褒めて!」とアピールして何がいけないんでしょう?
【漫画】家事と仕事を20年両立! なのに……ベテラン主婦が気づいた「虚しさ」とは?
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