本来であれば、今年の2月に中学受験をする予定だった小学6年生の子をもつ母親が執筆。小学5年で中学受験を撤退し、思い切って子供に海外留学させることを決意。撤退を決めてから1年経った今、やはり中学受験をしたほうがよかったのか、海外の選択に満足しているのか、リアルな心情を紹介します。

 

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中学受験のメリット・デメリットとは?

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メリット・デメリットは、その人が何を重要視しているかによって異なるので、必ずしも絶対にこう! と言うのは難しいですが、一般的によく言われることをまとめてみました。

 
 

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「中学受験したほうがいいのか」問題。我が家が中学受験の塾をやめ、撤退した理由

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今、中学受験の最中の親御さんも、これからどうしようか検討されている親御さんも、多くの方が悩むのが、「子供に中学受験をさせたほうがいいのか」問題だと思います。上記のメリット・デメリットを読んでもなお、どうするのがいいのか答えが出ない方もいらっしゃると思います。

我が家が中学受験に足を踏み入れ、その後撤退したいちばんの理由は「親のサポート不足」です。

当時の私は、フリーランスの編集者として約16年間働いてきた中でいちばん仕事が多忙なタイミングでした。将来の保証もないフリーランスなので、仕事で失敗したらもう次のチャンスはないかもしれないという不安、同時に、いい結果を出せば、評価をしてもらえるし、収入も上がる。そんな状況で、自分の仕事のやりがいに意識が向いており、塾に通っている子供のサポートが足りていませんでした。

“中学受験は親の受験”と言われるくらい、親の存在が大事なのに、自身が中学受験を未経験だったことから、その重要さを知ろうともせず、塾には教えるプロの先生がいるんだから大丈夫と、ほぼ丸投げにしていたんです。その結果、今から1年前、子供が小学5年生のときに、本人が塾を辞めたいとなり、撤退することになりました。
 

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