ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。


ふと、クローゼットの棚を見ていたところ、この冬着ているニットにものすごーーく偏りがあることに気づきました。最初に畳んだまま、きれいなまま積まれているコーナーと、何度も出し入れが繰り返されているアクティブなコーナーと。

そこで、まだまだ寒いっていうのに、今年のニット振り返りをしてみたいと思います!

 
〈上〉サードマガジンこのとき着ているもの〈中・下〉ノークこのときご紹介したもの

もう、匂わせも、引っ張りも何もなく答えを言っちゃいますが、今年はこういうモヘアやアンゴラ的な、ふわっふわ、モッケモケのニットばかり着ている!! 朝、なんとなく直感っていうか、特に脳みそを通さず決めているときも、このボトムスが着たいからと明確な理由があって選んでいるときも。気づけばふわふわニットばかり着ておりました。

 

理由なんて、あるようなないような、だけれど、でもちょっと真面目にその心理を考えてみたところ。まず上半身でちょっと女らしさとか、柔らかさとか、フェミニンなムードを足したいという思いがあるようです。

というのも、相変わらず毎日のコーデはベーシックカラー多め(=つまり地味)だし、特に装飾のないシンプルな服が好きだし(=つまり地味)、さらにカリッとマニッシュなパンツも好きだし(=つまり男気)。

ってことで、せめて上半身は女性らしく、という気持ちが働いているのかと。

それから、上記ともややかぶりますが、ごはんの約束などがあるときに、同じニットでも素材感がふわふわしていることで華やかなムードが手に入るということも大きいかも。シンプルな編み地のものだとなかなか、「おしゃれをしてきた」という印象になりづらい。でもこの手のニットなら、日常のちょっとした特別感、みたいなことが表現できます。

春物のスカートを下ろしたこの日も、モヘアニットを合わせていました。

 
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