バイヤーチームに限らず、ロンハーマンの核となるメンバーは、スタートした時からあまり変わっていないのだとか。「スピリチュアルなことを言うわけではないけれど、縁の深い人たちと一緒にいるんだなと思わずにはいられませんね。心の根だったり、向かいたいところだったり、大事にしたいことが一緒だなって、そう思えるんです。ショップのスタッフもそう。根っこがいい人ばかり! それって、とても幸せなことですよね。内側から、自発的に行動できる人が不思議なほど集まっているのだから。大切な人たちばかりだからこそ、みんながもっとハッピーにわくわく働けるように私も頑張らないと!」と、根岸さん。

彼女のその情熱の根っこにあるのは愛なんだな、とつくづく思いました。大切なものを、大切にしたいものを心から愛している。「愛する」をちゃんと行動にしているのだと、つくづく思うのです。

 

「気の合う仲間と一緒に、情熱を注ぎ込むことができるからなんですよね。それはバイヤーチームだけでなく、洋服を作るチーム、プレスのチーム、管理のチーム、みんな同じ感覚だと思います。そしてお客様と接する、ショップのスタッフも同じです。もっと良いものを作ろう、良いものを探そう。そしてもっと喜んでもらおう、と」。

ロンハーマンショップに漂うハッピーでポジティブな空気感は、仲間とのセッション、そしてお客様との接客までも含めて、醸成され、生まれているんだな、と感じました。

そんなメンバーによってセレクトされたものや、試行を重ねて作られたオリジナルアイテムは、愛を持って生まれ、愛と共に育まれているからなのか、ワードローブに加えてからも、なんだかずっと可愛くて、愛すべき存在に。お気に入りのまま、長く大切に思える存在になっている気がします。

ふわふわ素材のどこか女性らしいゆるりと絶妙なシルエットのニットは、たまらなく大好きで、最後は肘が擦れて穴が開いてしまうほどに着ました。「別注」と呼ばれるブランドとのコラボアイテムも、ロンハーマンだけの特別な色やこだわりの仕様に思わず惹きつけられて、普段なら買わないデザインでもちょっと冒険してみようかなと思わせてくれたり。そんなふうに後押ししてくれる、何かがある。

洋服を買いに行っているのに、それだけではないサムシングスペシャルがある、私にとってはそんな場所なのだなと、つくづく思います。

根岸さんにお話を伺っているうちに、そのサムシングの部分に少し触れられた気がしたのもうれしい発見でした。

次回は、ロンハーマンの今について。そして未来に向けた新しい活動のお話もお届けします。
どうぞお楽しみに!

 

(右)根岸由香里(ねぎしゆかり):
リトルリーグカンパニー カンパニーオフィサー
ロンハーマン事業部 事業部長 兼 ウィメンズディレクター
2008年㈱サザビーリーグ入社。ロンハーマンの日本上陸・立ち上げ時よりバイイングを担当。ウィメンズクリエイティブディレクター 兼 バイヤーとして活躍後、2016年4月よりロンハーマン事業部長に就任。現在もウィメンズのディレクションを行いながら、ロンハーマン、RHC ロンハーマンとオンラインストア全25店舗を指揮する。
Instagram: @yukarinegishi @ronhermanjp @rhcronhermanjp

(奥)松井陽子(まついようこ):エディター&ライターとして、雑誌やカタログなどで活躍中。湘南在住。家族は藍染師の夫と、20代2人、10歳の子と猫。mi-molletで月に2回アップされる「スタッフの今日のコーデ」も人気。Instagram: @yoko_matsui_0628


撮影/目黒智子
モデル・構成・文/松井陽子
撮影協力/ロンハーマン

 


前回記事「50歳で出会った「クリソプレーズ」のリング。パワースポットのような日々のお守りに」はこちら>>