3月8日「国際女性デー」に合わせて観たいエンタメ作品を、あらゆるジャンルに精通するプロの視点でセレクト! 女性の生きづらさが描かれることの多い韓国コンテンツの中でもイチオシは、韓国トップ女優のひとり、キム・ヘス主演の映画『ひかり探して』。その見どころを、韓流ドラマ・韓国映画に詳しい渥美志保さんが解説します!
国や民族、言語、文化、政治といったあらゆる違いを超えて、これまで女性たちが達成してきた成果を讃える日です。
発端は1908年、米・ニューヨークの女性労働者が起こした待遇の改善を求めるストライキ。これを機に、女性の権利や政治的・経済的な社会参加を求める動きがヨーロッパ全域へと広がっていきます。決定打となったのは1917年、第一次大戦下のロシアで起こった「二月革命」です。女性たちの“パンと平和”を求める抗議は、男性たちや兵士らをも巻き込んだ民主革命へと発展します。結果、ロシア皇帝による帝政は崩壊。暫定政府は女性の選挙権を認めました。
この二月革命が起きたのが3月8日(当時のロシアではユリウス暦2月23日)でした。国際婦人年である1975年に、国連はこの日を「国際女性デー」とすることを発唱。77年に制定されました。
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『ひかり探して』
ちまたでは依然として人気の韓国ドラマ、韓国映画。最近私が始めた韓国ドラマのポッドキャストでも解説している大ヒット作『グローリー』もそうですが、エンタメとしては面白いのはもちろん、特に女性たちが日々感じているあるあるなモヤモヤを描いてくれる。「それな!」と言いたくなる作品が多いと思います。ぜんぜん関係ありませんが、韓国語で「それな!」は「クマリヤ!」と言います、ドラマ見ながら「クマリヤ!」なんて使ってみていただけたら、より雰囲気楽しんでいただけるんではないかと思います。
さておき、私がそんな韓国エンタメでお勧めしたい作品ーーというか、お勧めしたい女性の俳優がキム・ヘスです。韓国はアラフォー、アラフィフの女優が第一線の連続ドラマやストリーミングで世界的な大ヒットを飛ばしているんですが、キム・ヘスはその第一線の中の第一線のような人。
『未成年裁判』でその迫力に度肝を抜かれた人も多いと思いますが、ネットフリックスだけを見ても『シュルプ』『ハイエナ 弁護士たちの生存戦略』などドラマはもちろん、『グッバイシングル』『国家が破産する日』『10人の泥棒たち』など映画も面白い作品だらけで、私が最も信頼している「この人の作品なら間違いない」という俳優のひとり。その彼女のもっとも最近の公開作が、この『ひかり探して』です。
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