少し前にこちらの連載で、近年増えているシニアの新しい住まい「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を紹介しましたが、アクティブシニアの住まいはサ高住だけにとどまりません。入居可能な年齢をシニア層に絞った所有権型の「シニア向け分譲マンション」をご存知でしょうか。今回の相談者・麻衣子さんも、最近目にしたその物件が、両親の今後の住まいにベストなのでは?と考え始めたようです。話を聞いてみましょう。

 


アクティブシニアの住まい、希望と現実


私の実家は東京の目黒にある戸建です。立地は申し分なく、本当に恵まれた住環境だと思いながら育ってきましたが、両親は近頃マンションへの住み替えを考えているようです。父も母も70代に突入したばかり。孫のためにもあと20年は頑張ると意気込んでいますが、だからこそより快適な住まいを考えるようになったようです。戸建は広くてゆったりとしているものの、老朽化と共に「階段の昇り降りが大変」「庭の手入れが面倒」という問題が出てきました。

実家でも、ちらほらマンションのパンフレットを目にするようになりましたが、マンションは遊戯施設や保育園が隣接したファミリータイプのものや、単身者やディンクス向けのものがいまだに多く、老後をゆっくり安心して過ごすには今ひとつ踏ん切りがつかない様子です。

ですが最近、いい物件を見つけたんです。札幌駅周辺の再開発で、苗穂地区というエリアにシニア向け分譲マンションが多く建設されていることをネットで目にしました。調べてみると、シニア向け分譲マンションは東京近辺にもいくつかあることがわかったのです。

シニアの住宅といえば、介護を前提とした老人ホームがほとんどで、両親のようなアクティブシニアに適した住まいはなかなか見つからないと思っていました。今まで通り旅行や外食ができて、生活のサポートもある。どうやらそんな環境が、シニア向け分譲マンションには揃っているようです。

両親の住まいの選択肢の1つに加えたいので、サービス内容なども詳しく教えていただけますか?

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シニア向け分譲マンション、その特徴とは?
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