こんにちは、ブランディングディレクター行方ひさこです。
ふと、私が毎日使うものってなんだろうって考えました。
それは、張り切ってオススメしたいものだろうか、十分なこだわりがあるものだろうか。吟味して購入したか、長く愛用しているか……急に聞かれたら、一瞬ひるんでしまうほど何気なくそばにあるものたち。近すぎて、愛しているのに、愛していると言わなくなってしまってはいけないなと反省。
というわけで、今回は毎朝使うものたちをご紹介します。
まず、お湯を沸かします。水道の水ではなく、一応浄水器に通した水を、鈴木盛久工房の鉄瓶で沸かします。でも、お白湯を飲むためではありません。
浄水器は、デンマークのテーブルウェアブランドstelton (ステルトン) のもの。お手入れも簡単だし、何よりシンプル! BRITAのフィルターが使えます。
お湯が沸いたら、八女にある星野製茶園さんからお取り寄せをしているお抹茶で一服。
毎朝、お茶を点てているというと「雑誌を切り取ったような、丁寧な生活一派だな」とお思いになるかと存じます。が、しかしですね、起きたばかりで顔も洗っていないボサボサのまま、座りもせず立ったまま、鉄瓶から直接茶碗にお湯を入れ、利き手の左手でお茶を点てている、というけしからん奴なのです。
丁寧とは少しばかり距離を置いています。朝は優しく身体を起こす……のではなく、高濃度のカフェインを投入する訳なので(笑)。
曽祖父が使っていたという茶碗が、使い勝手が良いので、結果ほぼ毎日このお茶碗でいただいています。以前に唐津の体験の際に手捻りで作ったお茶碗も、良い感じに育ってきて気に入っています。
起き抜けからカフェインと共に、たっぷりの糖質もいただきます。これが食べたいからお抹茶を点てているようなものかもしれません。もう、どんな言い訳をしても、丁寧な生活でも健康的な暮らしでもないわけなのです。
和菓子が大好きなので、普段は和菓子をいただくのですが、チョコレートやクッキーなんてこともあります。とにかく行方家には甘いものが常備されています。地方に行った時に購入して気に入ったものは、また何度もお取り寄せしたりしますね。
左は富山県の五郎丸屋さんの「薄氷」というお菓子。季節限定の桜の形です。右は、友人からいただいて以来すっかりハマってしまった金沢のうら田さんの「愛香菓」。そそられるネーミングじゃありませんか? アーモンドとシナモンが口の中でフワッと解ける、他にはあまりない珍しい食感の和菓子です。
左は、奈良 東大寺のお水取りの時期だけ発売される「糊こぼし」という椿を形取ったお菓子です。箱も可愛いので、なんだかんだと毎年お取り寄せしています。右は、先日訪れた13代三輪休雪先生の展示会でお土産にいただいたもの。さすが、先生の特注の丸型でした。
お茶のお道具と一緒に置いてあるのは、ガラス作家 波多野裕子さんの振り出し。これに合う大きさの金平糖を買ってきて、朝のお茶の時間にいただきたいのですが、家にある大量のお菓子たちが、もう少し減ってからにしようと思っています。
洗い物は、FER A CHEVAL (フェール シュバル)という160年前からフランスで愛されているマルセイユの洗剤で。現在も生き続ける重要文化財の価値ある会社として、フランス政府より認められている数少ない会社のひとつです。昔ながらの精神を守りながらも、現代のライフスタイルに合わせた高機能かつ環境に優しい製品を開発しています。社名の「フェールシュバル」とはフランス語で馬の蹄鉄を意味し、幸せを呼び込むお守りとして知られています。
マルチクリーナーやランドリーソープなども使っているのですが、どれも石鹸の香りが心地よく、99%以上ナチュラルな成分で作られているにも関わらず、洗浄力も全く問題ありません。
この器たちは、キッチンの窓際に置いてあるお気に入りたち。なんとなく飾ってあるので、なかなか使うことはありませんが、水を張ってお花を浮かべたり、枝を刺したりと時々使われる子たちです。
左手前は唐津で作陶されている岡 晋吾さんの作品。年に1度、銀座で白磁だけの展示会をされるのですが、その時に一目惚れして購入しました。隣のガラスは、誕生日プレゼントにいただいたSTUDIO PREPAのもの。光が当たると特に美しいので、ここに置いています。
この子は、砥部で作陶されている池本惣一さんの作品。古いものを写しで作ったそうで、確か象の神様的なものだったような記憶が。アトリエにお邪魔した時に、一人でポツンといらっしゃる佇まいが可愛かったので、連れて帰ってきました。あとは、古いものたちですね。
こうしてご紹介をさせていただくと、やはり1つ1つが愛おしい存在だということに気付きます。購入したり、いただいたりして我が家にやってきた時の景色も思い出しました。
当たり前の存在になってしまうことも多いのですが、たまにはいつもそばにいてくれるものたちの再確認をしてみるのも、なかなか良い時間でした。
今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
鉄瓶、器、和菓子から洗剤まで……行方さんの日々の愛用品
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