中学受験と習い事のバランスに”いい塩梅”はない


お母さん:ひとつ質問です。今、中学受験を考えているのですが勉強がすごくハードなので、好きなこととの両立がすごく難しいと感じています。本人は受験したいと言っているのですが、今は勉強漬けの1日になってしまっていて、負荷が大きく体調的にも心配があります。この大切な子どもの時期をどうやっていい塩梅に時間配分していったらいいのでしょうか?

「中学受験って本当に大変ですよね……。これはね、いい塩梅なんてものはありません。もう全部本人に決めさせてください。受験する/しない、ピアノ続ける/続けないも、何かをやる/やらないも。はなれ型には決断力が必要なんです。リーダーに決断力がなかったらチームが終わるので。

お母さんは失敗してほしくないって思うかもしれないけど、失敗してもいいから自分で決めさせる。『あのとき辞めなきゃよかった〜!』って後悔することさえも、めっちゃいい経験です。娘さんに決めさせて、『ママはどう思う?』って聞かれたら自分の意見を言ってください」

お母さん:わかりました(笑)! 選択は本人に預けます。

「習い事と勉強どっちもやるっていうのは、今できることをどっちも一生懸命やっているということで宙ぶらりんではないです。それで受験に落ちたとして、悔しければ次から勉強するし、それでもピアノ続けていてよかった〜と思うかもしれない。結果はおまけのようなもんです。

お母さんは『勉強しないと受からないよ』ってことをきちんと伝えてください。その上で『ほかのこともやりたいならやっていいんだよ』って、選ばせてあげてください。お母さんは伝えるだけで、選ぶのは娘さん。でも選んだ道は全力でサポートするよってスタンスです」

お母さん:あ〜、すごくすっきりしました!

「娘ちゃんは、『ママ、話し合おう!』ってたくさん言ってね。『ママはどう思う?』ってどんどん聞いて。でもママが言ったことに従う必要はなくて、『そうか、ママはそう思うんだね』って、『それを聞いた上で私はこう思うよ』っていうふうにコミュニケーションしてほしいです」