こんにちは。ライターの小澤サチエです。2022年12月、ふらりと行った婦人科で「子宮頸がん」であることがわかりました。
子宮頸がんは30代後半〜40代での発症が非常に多いと言われています。迷いもありましたが、私の体験記を残そうと思います。
40代に入る手前くらいから、生理がいつ終わってしまうのかが、不安で仕方ありませんでした。
生理がなくなったからといって性別が変わるわけでもなんでもないのに、それがなくなってしまうのは、女性らしさを奪われてしまうようで怖かったのです。経血量が減ったり周期が短くなっていることにもかなり敏感になって、ビクビク過ごしていました。
ところが、それほど恐れていた生理や排卵とのお別れは、思っていたよりもずっと早く、とてもあっけなく訪れることとなったのです。
41歳。「子どものいない人生でもいいかな」と思い始めてはいたものの……
大学病院で一通りの検査を受けた結果、病名は「子宮頸部腺がん」、ステージは「I B3期(仮)」と診断されました。
子宮頸がんのステージはがんの大きさや広がり具合によって決定されますが、ステージ「I B3期」の定義は、以下の通りです。
「がんは他の部位に転移しておらず子宮頸部に留まっているが、浸潤の深さは5mmを越え、がんの大きさが4cmを越えるもの」。これが精密検査後に診断された、私のがんの状態でした。
※参考:国立がん研究センターHP
ステージに(仮)がついているのは、手術をして切除したものを病理検査に出してみないと確定できないから。転移はないだろうという検査結果は本当に喜ばしいものでしたが、病理検査の結果、実際は転移していたことがわかり、ステージが上がってしまうパターンもあるというので油断は禁物です。
そして子宮頸がんについて何の知識もない頃の私だったら、「ステージIなら簡単な手術で済みそう!」と甘く捉えていたと思います。
しかしIB期の私に推奨されたのは「広汎子宮全摘出術」という手術。子宮、卵巣、卵管、骨盤内のリンパ節、膣の一部までも切除すると言われて、本当に驚きました。子宮頸がんは、「がん化する前の段階で発見できるかどうか」が、大きな分かれ道なのだということを思い知らされました。
現在41歳の私。3年前に離婚し、子どもはいません。
病気が見つかるまでの私は、年齢も年齢なので子どもが欲しいなら猛スピードで再婚活しなくてはならないけれど、それができるほどの気力はないな……と思っていました。だから最近は「このまま子どものいない人生を送ることになりそうだなあ。まあ、そういう生き方もいいかな」とボンヤリ思い始めていたところだったんです。
できれば子宮全摘なんてしたくなかった。でも私の背中を押してくれたのは……
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