こんにちは。ライターの小澤サチエです。2022年12月、ふらりと行った婦人科で「子宮頸がん」であることがわかりました。

子宮頸がんは30代後半〜40代での発症が非常に多いと言われています。迷いもありましたが、私の体験記を残そうと思います。

下半身の浮腫や排尿障害...。手術で「子宮全摘したあと」は、想像を絶する闘いが待っていた【子宮頸がん体験記】_img0
 

1月26日。いよいよ手術当日を迎えました。私が受けることになったのは「広汎子宮全摘出術」という手術です。

子宮だけでなく卵巣、卵管、腟の一部も含めて広範囲で切除し、さらには骨盤内のリンパ節も一緒に切除する「リンパ節郭清」を行うという、かなり大掛かりなもの。

 

開腹手術も全身麻酔も初めての経験でしたが、一度覚悟を決めてしまったら、そこまで不安はありませんでした。とにかく一刻も早く手術して、体からがんを取り除いてしまいたい。そう思っていたからです。

手術は7時間半にも及ぶ大手術。輸血も行ったそうです。しかし全身麻酔だったため、目が覚めたらいつのまにか手術が終わっていました。

手術室からストレッチャーで運ばれ、病室に入る直前、私を覗き込む母の顔が見えました。

母が「手術、無事に成功したって。さっき先生とも話したよ。もう大丈夫だよ」と言ってくれました。それで心の底からホッとしました。その時の私は、麻酔から覚めたばかりで猛烈な悪寒に襲われ、震えが止まらなかったし、頭も朦朧としていたはずなのに、母のその言葉だけはハッキリと覚えています。

母に会えた瞬間、私はひとつ大きな山を乗り越えたのだという深い安堵に包まれました。

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子宮や卵巣を摘出。16日間の入院生活は想像以上に辛かった!
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