アラ還でも中身は女子!


還暦の節目ではなく、その少し手前の“アラ還”の入り口に立った、今のタイミングで本を出版したことにも意味があると感じている君島さん。

「まだ60歳になっていないから、あくまで想像なんですけど、その頃になれば今よりもっと達観しているんじゃないかと思ったんです。50代で経験してきたことが実感として身体の中に残っていて、今なら清濁併せ持った、傷が癒えていない部分もあるので、このリアルな状態でみなさんにお伝えすることに意味があるのではないかと」

 

変化を恐れず、進化しつづけることを意識してきた君島さんにとって、50代も挑戦の連続でした。そのひとつがSNSで、50歳を過ぎてからインスタグラムやYouTubeを始めました。当初は私生活をさらけ出すことに抵抗があったものの、素晴らしい化粧品を開発したら、みんなに知ってもらうために情報発信したい、その反応がリアルタイムで知りたい、大勢の人とつながれる、といったところに魅力を感じたといいます。

 

「インスタグラムで美容情報を発信する時、はじめは#40代、#50代、#60代っていうハッシュタグを入れていたんです。でも、世代で限定してしまうことになるので、どうしたらそれを払拭できるかなって考えたんです。そこで思いついたのが“女子”というワードでした。みんな年齢に関係なく、内面に女子的なものを持っているはずだからと、#アラ還女子というハッシュタグもつけるようになったんですね。アラ還でも中身は女子だよって。このハッシュタグがあったからこそ、今回の本のタイトルにもつながったのだと思います」