これまでの人生でやり残したことや、本当はやりたかったけれど蓋をしてしまった夢。きっと誰にでもあるのではないでしょうか。

私の場合、特に40代になってからはいろんなことを諦めてしまうようになりました。やりたいことが思い浮かんでも、「いやいや、もう若くないしね……」と年齢を言い訳にして諦めてばかり。

しかし、何かを始めたり再開したりするのに、遅すぎることはないのだと、ジョンスクに教えられた気がしました。

職場で「オバさん」と呼ばれながらも、夢に向かって一念発起!韓国ドラマ『医師チャ・ジョンスク』_img1
写真:アフロ

結婚してもしなくても、結局“女の人生”は色々ある……!


『チャ・ジョンスク』では、「結婚って何なんだろう……」と考えさせられるシーンが何度も登場します。

 

ジョンスクの夫は長年にわたって不倫をしており、ジョンスクが倒れて病院に運ばれた日も、出張と偽って本当は愛人と旅行中……。

そしてジョンスクは、これまで完璧に家事も育児もこなしてきましたが、家ではほとんど家政婦のような扱い。夫からも“女”としては見られていません。

夢もキャリアも諦め、20年も尽くしてきたジョンスクの結婚生活って、一体なんだんだろう……と、果てしなく虚しい気持ちになってしまいます。これを見て「女は結婚した方が絶対に幸せ!」なんて言い切れる人は少ないでしょう。

かといって、独身だったら自由とキャリアを手に入れられて万々歳! という話でもありません。夫の愛人・スンヒは同じ大学病院で働く医師で、着実にキャリアを重ね、ジョンスクとは正反対の人生を送ってきました。しかしプライベートでは、本当に欲しいものは手に入れられずに苦しみを抱えて生きてきたのです。

そんな二人の女性の生き方や、それぞれの苦悩を見ていると、結局女性って、何かを手に入れても手に入れなくても大変だよね……という結論に着地せざるを得ないのです。


さて、女性たちがもがきながらも力強く成長していく一方で、ジョンスクの夫だけは一貫して最低なクズ男。

先日紹介したドラマ『夫婦の世界』に出てくる不倫夫が、韓国ドラマ史上トップクラスのクズ男だと触れたことがありましたが、ジョンスクの夫も全く引けを取りません! 

(しかし『チャ・ジョンスク』はコメディタッチの作品なので、不倫夫のクズっぷりや怒りに震えるような展開も、ドロドロ要素少なめに観られるのが救いです。)

そして、ジョンスクが不倫夫に逆襲していく後半戦は、スカッとして見どころのひとつです。



『医師チャ・ジョンスク』を観て、ジョンスクが“自分の人生”を46歳で取り戻し始めたように、私もここからは、自分の人生をしっかりと生きていきたいと強く感じました。

恋愛や結婚もいいけれど、それはそれで置いておいて。自分自身が本当にやりたいことを実現していくのに、きっと40代はぴったりな時間。そんな気がしています。

私たち女性に勇気をくれるドラマ『医師チャ・ジョンスク』、皆さんもぜひご覧ください。
 

40代で専業主婦から医師へ!女性に勇気をくれる『医師チャ・ジョンスク』
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構成/山本理沙
 

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