遺伝は関係ある?更年期症状が重い人の特徴
更年期の不調が重い人の特徴と、それが母子で遺伝する可能性について高尾先生の見解を聞きました。
①まじめな性格
「更年期の不調が重い人の特徴のひとつとして挙げられるのは、本人の性格です。責任感が強く真面目な人ほどストレスを溜めやすく、自分の不調よりも社会や家庭を優先してしまう自己犠牲も多いからだと思います。
母娘で性格が似ている場合、遺伝が関係しているとも考えられます。しかし、性格とはさまざまな環境が絡み合って形成されるものなので、この要因は遺伝のみとは言えないでしょう」
②人生の大きな転機や喪失体験
「更年期の世代は人生の曲がり角に相当するような経験をいくつも体験する時期です。
たとえば、子どもの独立。子どものお世話をしたり、ご飯を作ったりというのが生活の楽しみだった女性に関しては、その役割がなくなることの寂しさがあると思います。こういった経験を喪失体験と呼びますが、同じような体験として親の介護や親が亡くなった場合も同様です。
また、パートナーとのセックスレスなども喪失体験となり、そんな曲がり角に直面している女性の方が更年期症状が重いと言われています。
このような経験は人それぞれに起こるライフイベントであり、遺伝とは関係ありません」
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