「誰にでも見てもらいたい作品です」とかじゃなく、むしろ ターゲットを絞りたいようなーー私たちから上の世代の方に、是非見てもらいたいと思ったんです。自分の出演作でそんな風に思ったのは初めて。

最新作『高野豆腐店の春』について、そんな風に語る麻生久美子さん。映画が描くのは、離婚して戻った故郷・尾道で、年老いた父親とともに豆腐店を営む女性・春(はる)の、穏やかで愛しい日常です。物語の中にも、現場にもあった、人と人との優しいつながりの中で、麻生さんが改めて感じたこととはどんなことだったのでしょうか。

「一生そばにいたい人」麻生久美子が大事にしたい、恋愛とは違う感情で繋がる人間関係_img0
 

麻生久美子
1978年生まれ。千葉県出身。1995年女優デビュー。1998年、映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後もドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。近作に、映画「かがみの孤城(アニメ)」「有り、触れた、未来」、連続ドラマ「unknown」(テレビ朝日系)、ドラマ「unknown 特別編-闇原家の知られざる愛のメモリー-」(TELASA)など。

 


次ページ▶︎ 藤竜也さんとは独特の空気感みたいなものがあって“ちょっといい時間”でした

【写真】この日都内は37度の酷暑。でも麻生久美子さんの周りだけは涼しげ!
▼右にスワイプしてください▼