コンセプトを演じず、自らの「生き様」を見せてトップを目指す覚悟


では、今回の楽曲では、どのようなことが表現されていたのでしょうか。

楽曲に込められたメッセージとして最も大きいのは、ドキュメンタリー映像の概要欄にも書かれていたとおり、「トレンドに左右されることなく、自分たちがムーブメントやカルチャーをつくっていく存在だ」というBE:FIRSTの意志と覚悟でしょう。

実際、映像の中でSOTAは「今って1秒ごとに更新されていく中で、『今やるからかっこいい』というのを、『先頭に立ってやったもん勝ち』みたいなものを、僕ら的に挑戦した楽曲だと思う」とコメント。LEOも「自分たちが目指す音楽を前に進めたいという覚悟を持っているような楽曲」と語っています。

ただ、彼らは今作の主テーマとして描いたような「新たなトレンドを生み出す存在」となるにあたって、コンセプトに沿った何者かを演じることや、自分たちを偽ることを良しとしていません。楽曲のサビや後半部の歌詞の中で直接的に「生き様全てが Art」「いたい自分でいる」という言葉を使って描いているのですが、オーディションの頃からそうであったように、あくまでもBE:FIRSTらしくありながら、ありのままの姿でトップアーティストを目指すというメッセージが強く伝わってきます。

 

音楽と真摯に向き合い、世界を目指す生き様そのもので、多くの人に伝えたいことを伝え、感動や癒し、活力を届けていく。そんなアーティスト像を「Mainstream」へと押し上げていこうとするBE:FIRSTの意志を、強く感じることができます。