職場の人に、「60歳を超えても働きたいと思う人がいるんだ」「そういわれてみれば、クニエさんがいきなりいなくなったら困るな」と気づいてもらうこと。それが、職場のルールや周囲の意識を変えるきっかけになるかもしれません。これは一つの社会貢献ですし、クニエさんの今後の人生に良い影響がある可能性だってゼロではありません。
 

定年「前」から動きはじめる

 

「60歳を超えても働き続けたい」と口に出していることで、周囲からアドバイスや「友人の友人で、こんな風に働いている人がいるよ」といった情報、仕事の紹介などにつながるかもしれません。ネガティブ過ぎる愚痴ではなくて、前向きな希望として周囲にクニエさんの意思を伝えてみてはいかがでしょうか。


それと同時に、「定年前」の今から少しずつ行動を開始してみませんか。

キャリアに関しては、早めに動くに越したことはないのが現状だと思います。定年を迎えてからよりも50代前半の今から動き出した方が、きっと選択肢も広がるはず。

 

定年後、正社員として働いた後しばらく無職になったり、いきなり畑違いの分野でアルバイト職員になったりするより、55歳で70歳定年の職場に転職できる方が、多少給与などが下がったとしても長くやりがいを持って働けるのではないでしょうか。定年間際になって動き始めると、「無職になりたくない」と焦るあまり冷静な判断ができないかもしれないので、まだ心に余裕があるうちに動いた方がいい。いきなり転職できなくても、自分の世代のキャリア市場がどうなっているのかを、本腰を入れて知ることができると思います。

また、何か資格をとって働くというのも、それなりに勉強・準備期間が必要です。正社員としての生活地盤があるうちに、いろいろ種まきをしておくことが大事なのではないかな。

クニエさんが感じている不安は、未来への「種」みたいなものです。じっくりゆっくり育てて、芽吹きを待ちましょう。
 

【漫画で解説】60歳定年まであと7年…私の生活はどうなるの? 不安な気持ちを前向きに変えるコツ
▼右にスワイプしてください▼

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

応募する

〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

 

前回記事「「もうイライラする。離婚したい!」ストレスですべてをリセットしそうな39歳女性...勢いに任せて決断してもいい?」はこちら>>

 
  • 1
  • 2