「大変さを分け合えること」は、チームで働くこと、家族をもつことのポジティブな側面であるはずです。そのメリットをちゃんと享受しないともったいない。さて、いったいどうすれば「自分でやった方が早い」から脱出できるのでしょうか。
 

「徹底的な見える化」とメンタルケア

雑用を「これやる意味あります?」と反論する部下...「自分でやった方が早い」と仕事を抱えすぎる41歳女性の葛藤_img2
 

まずおすすめしたいのが、徹底的な「タスクの見える化」。仕事でも家事でも、いったいどんなタスクがどれくらいあるのかを、一度リスト化してみるのはいかがでしょうか。できれば、それぞれの作業にかかる時間もタイマー等で測ってみるといいと思います。

全体像が見えない中で、「この作業をとりあえずお願い」「もっと家事をやってよ!」と抽象的に要求をぶつけても、相手は反発や疑問を抱いてしまう恐れがありますよね。

リストにして見える化することで、周囲の人にミサさんの業務量を理解してもらいやすくなりますし、「仕事を理不尽に押し付けられた」と誤解されることも避けられると思います。また、リストを自分で見直すことで、「この作業はあの作業とまとめてやった方が効率的」「この資料はあの資料で代替可能」みたいな効率化策が思いつきやすくなるというメリットも。

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同時に、メンタルケアも大切です。仕事も家事もすべては人間がすることなので、感情面での手当を軽く考えてはいけません。「私はこんなに忙しいんだから分担するのは当然」みたいな気持ちがにじみ出ないように気を付けて。ミサさんと同じく、相手も何か事情があるかもしれません。頼むときは丁寧に、相手の状況もちゃんと聞いて対応する……一見ささやかな気遣いが、きっとミサさんの人間関係をより楽なものにしてくれると思います

「見える化」もメンタルケアも、決して簡単なことではありません。しかし、仕事も家庭も長期戦。将来を見据えて考えたときに、ミサさんが幸せに過ごせる選択をしてくださいね。
 

【漫画で解説】「誰かに頼むくらいなら自分で…」職場でも家庭でも孤軍奮闘する41歳。どうしたらもっと楽に生きられる?
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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

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