「子育てを“手伝う”」から脱却の鍵、まずは経験してみる

最後に、まだまだ子育てを自分事ととらえきれていない男性に、子育て中の父親の立場からのアドバイスを求められ、石田さんと藤原さんが回答しました。

石田:経験することが大事やと思うので、まだ手伝うという感覚の人は、ぜひ経験してほしい。自分の仕事の比じゃないぐらいしんどい。

藤原:大きくなったときに無視されるよ、ということです。お前の子だろって。(子育てをしなかったら)奥さんの当たりも強くなりますし、今しかないよと言いたいです。

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こうやって男性の芸人さんが子育てについてオープンに、積極的に語るなんていうシーン、ひと昔前には見なかった光景ですよね。登壇した俳優さんも芸人さんも、みなさん男性も女性も子育てに対等に関わり、キャリアも諦めないでいいように、会社や周囲がサポートしていくような社会になってほしいと言っていたのがとても印象的でした。まだまだこれからですが、確実に社会は変わっていることを実感するイベントでした。

 

『育業を、 はじめるとき。~大事な時間の過ごし方~』YouTubeで公開中

東京都は、育児は「休み」ではなく「大切な仕事」と考えるマインドチェンジを進め、育業を社会全体で応援する気運醸成に取り組んでいます。
映画やドラマなどで俳優として活躍中の猪塚健太(いづかけんた)さんと元AKB48で女優の島崎遥香(しまざきはるか)さんが、夫婦として育児と仕事に取り組み、育業する中で自分にとっての大切なものに気づく姿を描いた物語です。


文・構成/ヒオカ
写真/吉本興業提供