大きな事件、事故、災害、トラブルなどは、誰にでも起こり得るもの。他人事ではなく、明日は我が身なのです。
そんな不穏なことが起こったとき、誰もが落胆し、落ち込むものですが、そのままでは先に進めなくなってしまいます。
残念なことが起こったときほど、持っていたほうがいい「心構え」を紹介します。
まず、「冷静さ」を取り戻す
ショックなことが起こったときは、まずは感情を押し殺してでも、冷静になることが大切です。
人は、不安や恐怖心を抱くと冷静さを失い、誤った行動をしがちです。「思い立ったらすぐに行動する」のは、悪いことではないのですが、特に恐怖心を抱いているときは、普段は選ばないような残念なものを慌てて選んでしまうことがあるので気を付けなくてはいけません。
だから、何かを選択する前に、まずは「自分の心を整える=自分らしく、冷静さのある状態であること」ことが重要なのです。
結局、心の在り方によって発する言葉や行動は変わるし、それにより人に与える印象、環境、結果は違ってきます。まずは「自己をしっかり持っている状態」になったほうがいいのです。
場合によっては、「一旦、その場所から離れる」ことも大切。そのままの環境でい続けると気がめいってしまうことがあるので、とりあえず“自分が快適さを感じる場所”に身を置くようにしたほうが、心が落ち着き、冷静にものを考えられるようになることはあります。環境から受ける影響は、意外と大きいのですよね。
感情を捨て、「何をすべきか」を考える
トラブル解決において、邪魔になるものは、「ネガティブな感情」です。怒り、悲しみなど、負の感情を抱くほど、目的に向かってまっすぐ進めなくなることは多いからです。
感情はひとまず置いといて、前を向いて、「今、すべきことは何か」を考えることは大事。押さえきれぬ思いに振り回されて、誰かに文句を言ったり、八つ当たりをしたりしても状況は悪化するだけなので、「今できること」を冷静に考えるのです。
どんな行動をすればいいのかは、できるだけたくさんの選択肢の中から選ぶことが大切です。情報収集はしっかり行ったほうがいい。
ネット検索をすれば、同じような状況から抜け出せた人の情報が出てくることもあるし、専門家によるアドバイスが紹介されていることもあります。また、信頼できる人に連絡をして、素直に助けを求めてもいいでしょう。
「広い視野で物事を見る」ことも大切
どんな行動をしたらいいのかを考えるときは、できるだけ「状況を俯瞰する」必要があります。
目先のことしか見えていないと、根本的な解決ができないことが多く、いくらがんばっても、結果がついてこないことも多いからです。
「全体的に見て、どんな状況なのか」「それはどういうシステムで成り立っているのか」など、より視野を広げ、根本からものを見るようにして、「自分が望む方向に進むためにはどうしたらいいのか」を考えたほうがいいでしょう。
世の中には、どんなに理不尽な状況であっても、今すぐにはどうすることもできないこともあります。そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。
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