できないことにこだわるより、できることに目を向ける

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ダイアンさんがサーフィンに魅了されるまではあっという間でした。ブルックリンの住まいだけでなく、サーフィンをするためにニューヨーク市内唯一のサーフスポット、ロッカウェイにバンガローを購入することに。ロッカウェイ・ビーチとサーフィンを愛する仲間と交流を図り、何より繰り返しサーフィンをするうちに、孤独感や喪失感は薄らいでいったといいます。

 

何かの目標に向かっているとき、ときには姿勢を変えて、できないことにこだわるより、できることに目を向けることが結果を変える第一歩なのだとわたしは学びつつあった。海にたくさん入ることで、どうせ入るならそのとき何が得られるかに注意を向けざるをえなくなり、その結果、気づくとうまくなっていた。そして、どうやら自分のスタイルらしきものも出てきていた。

月末までに31日のうち、21日は海に入った。いつもよりは多かったが、まだ物足りなかった。(中略)6月は毎日海に入った。ときには1日2回入ることもあった。人生最高に体力がつき、この何十年かで一番痩せ、そんな自分自身に心から満足していた。