『厨房のありす』三ツ沢和紗(前田敦子)


今期、いちばん「カッケー!」となったのが、和紗でした。ASDの料理人・ありす(門脇麦)の親友で、『ありすのお勝手』のホール係を担当している和紗。元ヤンなこともあり、ちょっぴり言葉遣いは悪いけれど、サバサバとした物言いがスカッとする! そして、どんな物言いをしても常に品がある前田敦子さんの演技も素晴らしいです。


和紗は、ありすに対してもふつうに毒舌を吐きまくるんですよね。ASDだから〜といって、区別はしない。ふつうの友達と同じように、厳しいアドバイスを送ることもある。そして、和紗の優しさには“やってあげてる感”がないんです。ありすのことを支えているだけでなく、自分もまたありすの存在に救われていると思っているからこその、まっすぐな優しさというか。

 


あと、和紗が言う「わたしがいるだろ!」には、凄まじいパワーを感じます。和紗に「大丈夫」と言われると、本当に大丈夫な気がしてくる。わたしも、そんな説得力を持った人間になりたい。ここぞというとき、誰かに自信をつけてあげられる存在になりたいと思いました。