『春になったら』椎名瞳(奈緒)


瞳は、天真爛漫な父・雅彦(木梨憲武)の遺伝子を受け継いでいるだけあって、グッと落ち込むことがない。雅彦が膵臓がんで余命3ヶ月であると知ったときはさすがに沈んでいたけれど、すぐに食事療法の勉強を始めたり、残された時間をどう有意義に過ごすかに考えをシフトしていました。大変なときにこそ、楽しいことを考える。瞳の前向きな生き方には、学ばされるところがたくさんあります。

 


また、助産師の仕事をしているからか、どんなときもどっしりと構えているんですよね。出産のときに不安になっている妊婦さんに、「大丈夫ですよ」と優しく微笑みかける姿は、まるで聖母のよう! それを演技で表現できる奈緒さん、凄すぎる……。


そして、物腰もとても柔らかいんです。『春になったら』を観たあとは、瞳のゆったりとした口調に影響されて、心なしかしゃべり方のテンポが遅くなってしまいます(笑)。