本は「憧れの人たち」との接点を繫ぐ、夢の媒体

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実際に本を出して思うのですが、本を出すって、めちゃくちゃドリームがあります。

1冊目を出して半年経ったころ、知り合いから画像が送られてきて、見ると、あるアーティストが私の本を読んだ感想を書いてくれたものでした。そのアーティストは街に出かければよく曲を耳にするような超絶有名な方。その方がまさか私の本、しかも半生を書き綴ったものを読んでくださったなんて!!!! びっくりし過ぎて心臓が止まるかと思いました。

 

その方は、すごく繊細で、澄んだ感性をもっていて、文学的な詞を書く方でした。私の書いたものがそんな方の目に触れた。しかも、ご自分の文章で紹介してくださっている。もうその事実があれば、今後どれだけ本のことを悪く言われようが、こき下ろされることがあろうが、強く生きていける気がしました。

また、2冊目には、幼いことからずっと大っっっ好きで、心の支えにしてきた芸人さんについても書いたのですが、毎週聴いているその芸人さんのラジオ番組に本と手紙を送ったところ、なんと読んでくださり、番組の中で紹介してくださったんです。

しかも、しみじみと、あるライターさんが僕らのことを本の最後にたくさん書いてくれて……みたいに、すごく心を込めて話してくださって。それを聴いたときはもう、心臓がバクバクして手が震え、号泣。家に帰って叫びまくりました。推しの口から、私の名前が出るときが来るなんて。本当に心の底から生きててよかった!!! と思いました。

無名の新人ライターの本が、音楽界の神様とお笑い界の神様に読んでもらえた。いや、そんな奇跡ありますぅ??! 出版ドリーム、はんぱないっ。